7/2のNHKあさいちは
若さと健康!40代からの老化対策SP でした。
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200702/1.html
「見た目の若さと体の健康(内臓の若さ)は比例しますよー」とクラスでもお話をしたことがあるのですが、番組は、それを裏付けるような内容から始まりました(^_^)/
デンマークでの研究:双子の見た目と寿命の関係
900組以上の双子を調査。
双子の写真を並べて見て『しわが多い』など顔が老けて見えた人
→7年後の死亡率が2倍だった
体内年齢に影響する『AGE』(体の中にできる老化物質)
甘いものやごはんなど、糖を含む食べ物を食べ過ぎる
↓
体を作っているたんぱく質と、糖が結びつきやすくなる
↓
たんぱく質が、老化物質AGEに変化する
AGEは強い毒性があり、肌や血管、内臓や骨などに蓄積したり、お肌のしわ、しみ、たるみにつながる。
↓
見た目だけでなく体の老化を早める
・体内のAGE値が高いと糖尿病や心臓病になりやすくなる→寿命が短くなる(死亡リスク5倍)
・AGE値が高い人は感染症全般に弱く、新型コロナウイルスの罹患リスクも高くなる
老化物質AGEをできにくくする食べ方
・お菓子はあまりよくない。おやつを食べる習慣がある人は、体の中に常に糖がある状態。AGEができやすい状態。
・食べ物の中にもAGEは潜んでいて、食べることで老化が進むと考えられている。
・AGEは生の食材よりも、高温で加熱したものの方にたくさん含まれている
・お酒を飲むと体内でアセトアルデヒドができ、この作用でAGEが作られる
・食生活を改善することでAGEが少なくなり、体内年齢も下がる
・肉料理はとんかつより冷しゃぶで食べるといい。(調理温度が高くなるとAGE値が上がる)
・茶色の料理は糖分や油を高温で調理したものに多い。AGEが多い。
・ファストフードは、火力を上げて高温で調理して素早く提供する食べ物が多い。=AGE多い。
・塩分の摂り過ぎは血圧を高くする。AGEによる血管の障害が進みやすくなる。塩分は控えめに。干物を煮魚やお刺身に変えたり、お味噌汁の回数を減らす、漬物は酢の物に変えるなどの工夫ができる。食事と一緒に酢を摂ると、消化がゆるやかになり、AGEができにくくなる。
・おやつはみたらし団子やコーヒーゼリーがおすすめ
・今日は食べ過ぎた(AGEを多く摂り過ぎた!)と思っても、翌日以降、1~2週間の間で調整したらOK。
・ステーキはAGE値がとても高い。マイタケなどのキノコ、食物繊維たっぷりのセロリやごぼう、ブロッコリースプラウトみたいなものと合わせて食べるとAGE対策になる。
・AGEを怖がり過ぎず、バランスよく楽しい食事を!
(食べ物に含まれるAGE値については、番組HPをご覧ください。)
AGE値が多いほど病気になりやすい
悪玉コレステロールが血管の内側に入り、それを発見した白血球が撃退するときにできる残骸が固まりになることで起こる。AGEが多いと悪玉コレステロールが血管に入りやすくなって、白血球の撃退による残骸の塊が増えて、血液の流れが悪くなり、動脈硬化に。
・がん
AGEはがん細胞にも影響を与える。体の中にAGEが溜まると、がん細胞に血管が呼び寄せられる。血管を通してがん細胞は栄養を摂り込み増えていく。大きくなったがん細胞は血管を通して他の臓器へ転移していく。
●AGEが関係している病気や症状
動脈硬化、がん、白内障、歯周病、アルツハイマー型認知症、不妊症、更年期障害
老化の進行を遅くするには『骨』
骨密度の低下が、健康と見た目にも影響している。
顔の骨密度が下がり、下あごの骨がやせ細ると、あごが前に飛び出て魔女のおばあさんみたいな顔に。口元にもしわが寄る。
骨は食事の工夫で何歳からでも若返る可能性がある
オステオカルシンというホルモン=最高の若返り物質
体に溜まったAGEを減らす『AIM』
AIMという、血液の中にあるたんぱく質の一種がAGEを減らす。
AIMは腎臓病、がん、認知症の予防/治療薬として研究が進められている。
AIMは普段、格納庫みたいなところに入っている。AIMがAGEを見つけると、格納庫から出てきてAGEにくっつく。するとマクロファージ(免疫細胞)がAIMを目印として、AGEを捕食する。AIMはがん細胞や死んだ細胞、老廃物などにもくっつくので、そこにマクロファージがやってきて捕食してくれる。
AIMは普段、大量にストックされているけど、女性の場合40代からAIMが減少していく。自分の持っているAIMが少なくなることで、マクロファージの働きも悪くなり、病気が進行していく。
青魚に多いDHAなどの脂、果物のドリアンがAIMを増やすかもしれない。(まだ研究中)
AIMを手軽に摂取できるようなサプリメントの研究が進んでいる。
ネコはもともとAIMを持っていない動物なので、腎臓を悪くして死んでしまうことが多い。そのネコにAIMをある時期に注射してあげることで、腎臓病の重症化を止めるという研究結果も出ている。
ストレスが続いている人はAIMの量が少ないということも分かっている。なるべくリラックスする時間を作ったり、イライラしないで、ストレスが長く続かないような生活習慣にしていくことが体の中のAIMを増やす。
骨密度が見た目の老化に影響
昔から、小柄で痩せていて老化して見えるような人たちや、皮膚の多い人たちは骨密度が低いと言われてきた。実際に測ってみたら、しわが多い人は骨密度が低いということがわかった。
40代から骨密度は減少。
顔にハリがあるのは、顔の骨に十分な骨密度があるから。
骨密度が減少すると顔の骨が縮んでしまう。眼球周りの骨は広がり、頬骨は薄くなり、下あごは小さくなる。
その結果、皮膚がたるみ、しわやほうれい線が目立つようになる。
骨はいくつになっても若返る可能性がある
骨は、体の中で常に新陳代謝を繰り返している。
破骨細胞が古くなった骨を壊し、骨芽細胞が修復していく。年齢が高くなると骨芽細胞(新たに骨を作り出す)の働きが弱くなり、骨密度が低くなってしまう。
骨を強くする運動=かかと落とし
かかとに衝撃を与えると、振動が全身の骨に伝わり、骨芽細胞(骨を作る細胞)が活性化。骨密度が高くなる。
若さの秘訣オステオカルシン
骨芽細胞が働く時、オステオカルシンとホルモンが出ることが分かってきた。
オステオカルシンは骨の中から出て、血管を通して全身に広がっていく。
かかとに振動を与えることは、骨を強くするだけでなく、心臓や肝臓などさまざまな臓器に若返りのメッセージを送ってくれる。
オステオカルシンの効果
オステオカルシンが神経の伝達物質として体の各臓器の代謝の情報を共有して、恒常性を維持する、骨が健康でオステオカルシンが出ている限り、体の健康と若さを保つことができる。
・脳…海馬に働き、記憶力や認知機能UP
・肝臓…脂肪肝の予防
・腎臓…腎機能UP
・腸…栄養の吸収UP
・皮膚…コラーゲンUP
・心臓…動脈硬化の予防
・筋肉…筋力UP
・すい臓…インスリンの分泌を高め、血糖値の上昇を抑える。AGEを少なくする。
かかと落としのやり方(オステオカルシンを出す)
まっすぐに立つ。1でかかとを上げて、2でストンとかかとを落とす。
1日に50回行う(分けて行ってもOK)
膝が悪い人は椅子に座ったままでもOK、バランスに問題がある方は何かにつかまって行うといい。
骨密度と骨のゴールデントライアングル(栄養の話)
女性は45歳から65歳の間に、骨密度が20%下がる。
80%以上であれば、骨密度は正常。
しかし、80%あったものが20%下がると60%になり、これは骨粗しょう症。
骨折のリスクが上がってしまう。
骨のゴールデントライアングル
・カルシウム…骨の材料になる
・ビタミンD…カルシウムの吸収を助ける
・ビタミンK…骨を元気にするホルモン『オステオカルシン』を活性化
骨の骨格に、カルシウムがペタンと貼り付けられる構造で骨はできている。貼り付ける糊の役割をオステオカルシンが担っている。オステオカルシンを活性化させるのがビタミンKの役割。オステオカルシンがないと、骨からカルシウムが溶け出してしまい、骨がもろくなる。
カルシウム…干しエビ、煮干し(カタクチイワシ)、牛乳、パルメザンチーズ、がんもどき
ビタミンD…マイタケ、焼き鮭、いくら、きくらげの油いため、焼きサンマ、クロマグロのトロ
ビタミンK…納豆、ホウレンソウ、春菊、ブロッコリー、モロヘイヤ、薬味ネギ、ブロッコリースプラウト、わかめ
(HPに一覧があります)
どこかでもらったパンフレット貼っておきます。
番組内でのQ&A
Q.体内年齢について。自宅の体脂肪計にも体内年齢が表示されます。番組でいっているのとは別物ですか?
A.体脂肪計は筋肉や脂肪の量を測るもの。メタボの指標。番組に登場する機械は、AGEの量が体内に老化物質がどのくらい溜まっているか測るもの。体脂肪計とは全く違うものです。クリニックなどで専門の機械を置いているところで計測することができます。
Q.AGEについて。茶色の食べ物はよくないと言っていましたが、もずくはどうですか?
A.もともと茶色の食べ物は大丈夫です。もずくは生ですし海藻。問題はありません。
Q.調理法が、ゆでる→焼く→揚げる、の順番でAGEが高くなってしまうと言っていましたが、電子レンジであたためた場合はどうなのでしょうか。
A.電子レンジは実は、AGEを多く作ってしまう調理法だと言われています。電子レンジを使うと糖の種類が変わって、より、たんぱく質とくっつきやすくなります。
Q.お酒をよく飲みます。お酒もAGEと関係ありますか?また、お酒の種類によって違いますか?
A.お酒とAGEは関係があります。いちばん問題なのは『種類』ではなくて『量』です。次の日に残ってしまうくらいの量を飲んでしまうと「AGEが溜まったな」という感じになります。
Q.揚げ物や油揚げ、厚揚げなど、トースターでサクサクになるまで再加熱して食べることが多いのですが、再加熱することでもとの量よりさらに増えることになるのでしょうか。
A.その通りです。AGEも増えますし、油も劣化しますからよくないです。
Q.AGEについて。最近、時短調理をしたくて圧力鍋を買いました。ごはんも洗ってすぐ炊け、ブロック肉の調理も、煮崩れのない野菜調理もできて便利なのですが、高温時短料理はAGEが多く発生しますか?
A.圧力鍋を使うと、お水の温度が100℃ではなく125℃まで上がります。そのために早く調理ができるのです。普通のお鍋で蒸したり煮たりしたときより、AGEはできやすいです。ただ、焼いたり揚げたりすることに比べたら、はるかに少ないのでうまく活用されるといいと思います。
Q.高温になるほどAGEが高まるとありましたが、低温でじっくり焼いたり揚げたりすることで、数値を抑えることは可能でしょうか?
A.可能です。60~70℃の低温調理でじっくり料理されると、高温で調理した場合に比べて、AGE値は抑えられます。ただ、どうしても揚げ物はAGEが高くなりますので、揚げ物の回数を減らしてください。
Q.AGEの話に最も関連がある『喫煙』が取り上げられていません。よろしくお願いします。
A.たばこを吸っている人ほどAGEは高いです。AGEが、たばことがんの関係の一部を説明できそうだ、ということもわかってきています。できれば禁煙していただきたいです。
Q.若さと健康ということですが、今回の特集は男性にも効果的でしょうか。
A.男女関係なく重要です。日頃の生活から取り入れて頂ければと思います。
Q.かかと落としについて一言。やった日はなんともなかったのですが、翌日、かかとのあたりに激痛が。病院に行ったところ、すじを傷めていました。お年寄りは注意です。
A.かかとの骨がもろくなっていたり弱くなっている方は気を付けましょう。適度な刺激を与えないと、オステオカルシンは出てこないので、本来の効果が少し薄れてしまいますが、厚めの靴下を履くといいと思います。または、椅子に座ったまま体重をかけずに行うといいです。
目安として50回といっていますが、体の状態に応じて減らしてもOK。本当は、じゅうたんではなく木の床などがいいです。かかとを落とす衝撃の強さは、できれば、頭に響くくらいで。全身の骨が震えるくらいの振動を伝えます。骨同士が神経突起を出していて、衝撃を感じると、全身の骨細胞が情報をキャッチして、リスクを感じ「骨を作らないと危ない!」という情報を共有します。それでオステオカルシンを出すわけです。
Q.かかと落としがよいとのことですが、小学生の娘でも、同じようにすれば効果はありますか?
A.あります。骨の細胞が活性化します。しかし、子どもの時期はいろんな身体能力を高める時期でもあります。かかと落としばかりではなくて、外で紫外線を浴びながらいろんな運動をしたほうがいいので、外遊びが重要です。
Q.かかと落としが有効とのことですが、縄跳びは有効でしょうか?
A.はい。重力をかけるわけですから縄跳びも有効です。子供さんの場合は跳び箱もいいです。水泳は生活習慣病、メタボの予防にはいいのですが、重力がかかりませんから骨は強くなりません。自転車も重力が半減しますから、骨の強化の効果も半減します。
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文字起こしをしたら、思いのほか長くなってしまったので、大事なところに文字に色を付けてみました(笑)
最近のNHKあさイチは、私のクラスでしていること(ももを高く上げてその場歩き、中強度の運動、かかと落としなど)を解説&後押ししてくれているような内容ばかりで、テンションが上がります(^_^)/
私自身、説明が上手じゃないので、説得力のある番組が放送されることは、とてもありがたいのです(笑)
クラスで上手に説明できるように、この記事を何度も読み直したいと思います(笑)
とりあえずは、
かかと落としして、
カルシウムと納豆とマイタケを食べて、
よく眠る
がいいと思います(^_^)
それと。クラスでも何度もお話ししていることですが。
私、かかと落としを3年くらい前からしています。
(たぶんテレビで見たのだと思います(笑))
電車の待ち時間にホームで、そして信号の待ち時間など、立ち止まっている時に行います。
骨密度の計測をしてみると、結構成績よくて、
もともと120%くらいあったのですが、
かかと落としを2年ほど続けていたら
130% になりました(^_^)/
かかと落とし、本当におすすめです!
オステオカルシン出て 少しは若返ったかな(笑)
カルシウムのイメージ(笑)