冬の始まりの昨日は、おひさまの恩恵たっぷりで、ぽかぽか陽気でしたね(^_^)
新聞に、87歳の作家、曽野綾子さんが書いた『最後の別れは不意に来る』というコラムがありました。
コラムの内容を端折って書いてみると、
学校の卒業式は友人たちといっとき別れるということだと思っていた。
いつか自然な流れで再会できると信じていた。
ところが実は、その日が私たちがこの世で会う最後の日であることが多く、それっきり会わないまま亡くなった友人もいた。
遠方の友人だけでなく、近所に住む知人のご主人が亡くなったことだって、私は知らなかった。
そんなケースが最近あって私はショックを受けた。
(中略)
最後の別れはいつ訪れるのかわからない。知らないうちに亡くなっていた人もいる。
それを思うと、本当は、これが最後と思って毎回別れる方がいいのだ。
だから借りていたお金は返すし、受けた善意に対してはその都度、心から感謝を述べ、明るい顔で別れよう。
「この次に」と先送りするのではなく、ただちに態度にあらわそうと最近決心しているのだ。
これを読んでそうだよねえと思い当たったことがひとつありました。
(人の生き死にには関係していないのですが。)
以前にクラスを持たせていただいていた施設が、9月末で閉鎖するというお話は聞いていました。
その施設にずっと通っていた人たち(お客様)の中には、もう最後だから、いつものクラスのインストラクターや、馴染みのスタッフとお別れの言葉を交わそうと思っていた人もいたかもしれません。
インストラクターやスタッフだって、来てくださっていたお客様に感謝の気持ちを伝えたかったことでしょう。
最後のクラスの前の週に、インストラクターとお客様は「来週が最後なので、楽しみましょう。また来週!」と約束をしたのではないかと思います。私ならそうしますし。
そして閉館する9月の最後の日。
関西は大きな台風が・・・。
私は前の晩から、閉鎖する施設のことを想っていました。
『もし、交通機関うんぬんの理由などで施設がクローズになったら・・・』
それは的中しました。
思い出深いその場所に行けるいちばん最後の日。
台風の勢いがすごかったので、その施設は朝からクローズになったのでした。
『[また来週!] なんて約束、必ず実現するとは限らないんだなあ。』と、少しやりきれない気持ちになりました。
曽野綾子さんのコラムを読んで、9月末のこの出来事を思い出し、私も『次でいいや』と先延ばしにするのはやめようと思いました。
毎日、そして毎回を大事にしよう、と。
新聞で読んだ、人生の先輩の言葉が、私の心の深いところに届きました。
いつもありがとうございます(^_^)
(と、いつもの感謝の気持ちをここでお伝えします。)
※ 数日後の追記 ※
閉鎖したその施設の思い出や、出会えた方のことを思い出していました。
その中で、私のクラスに参加いただき、ヨガを学んでみたくなったとおっしゃる方がいました。
私が今も学び続けている流派の前期課程にお勉強に行かれたことは、ご本人からお話を伺ったので知っています。
さらにがんばって後期課程に進まれたのかなあとここ数日、気になっているのです。
閉鎖してしまった以上、接点がなくなってしまいましたのでもう聞くこともできませんが。
でももし、後期課程に進まれているのであれば、また勉強会などで再会できるはずなので、少し楽しみでもあります(^_^)
聖護院かぶらです。京都では千枚漬けの漬け込みが最盛期だそうです。
かぶらが甘みを増す立冬のこのころに漬け込むものが最もおいしいとされています(^_^)