今日もよい日

ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています。

建仁寺 両足院で座禅体験(京都は雪の朝)

 

 

両足院は京都の建仁寺臨済宗)の中にあります。

 

建仁寺ではコロナ禍以前はヨガのイベントなども行われていました。

 

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京都駅に着くと、遠くの山々が雪で真っ白、びっくりしました。


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両足院はこの白い壁の先に。

 

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門をくぐって左手にあるお堂には毘沙門天が祀られています。

 

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毘沙門天といえば…

 

 

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トラです(笑)  ↑ 信貴山毘沙門天をお祀りするお寺。

 

 

 

なので、狛犬は狛虎です。

 

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座禅体験は朝8:30開始。10時終了。

 

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たぶん20人以上とご一緒したのではないかと思います。

 

ご指導下さるのは両足院の徒弟(とてい=簡単に言うと見習い)のお坊さん。

 

座禅体験では、具体的な体の使い方とその時の脳はどんなことを考えたり、感じたりしているのかを観察します。

 

自分の細かい感覚や気持ちの揺れなどを観るためには、心と体をゆるゆるにしておいた方がいいのだとか。

 

「ここで体験したことを日常に持って帰って生かしてほしい」とおっしゃっていました。

 

 

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(時々雪が降ってきて「初雪ですねえ」とおっしゃっていました)

 

 

さまざまなお話は、堅苦しいことなく とてもやさしく、耳にすーっと入ってきます。(お話し上手)

 

3年間の修行の中、試行錯誤や困難を乗り越えて得た感覚や、物事の受け止め方をお話し下さいます。それがとても楽しいのです(笑) ←声を殺して笑ってしまった(笑)

 

例えば、修行中は、座禅を何回かに分けて5時間とか12時間とかして、そのほかの時間は「肉体労働」と(笑)

 

草むしりや落ち葉の掃き掃除を10時間とかされるのだそう。

 

 

お話は一方的なものではなく、時々参加者に質問したりも。

 

Q.座禅って外から見るとただ座っているだけのようだけど、実は何かをしています。何をしているのでしょうか?

 

A.落ち着いた状態で、自分自身と身の周りで今起きていることを「観察」する

 

 

Q.何のために「観察」するのでしょうか?

 

A.どういう刺激に対してどう反応するのか、自分自身ってどういう生き物なのか、世の中とどうつながりがあるのかなど、「自分自身」をよく理解するため。そのツールとして座禅という方法があります。

 

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両足院の座禅体験では、警策(バシっとするおなじみの棒)は見本として置いてあるだけで、実際は叩かれることはありません(残念(笑))

 

 

 

実践の時間で

 

1.身の回りの観察

2.体の観察

 

の2段階を体験することで体と脳の使い方がわかるそう。

 

「レクチャー1時間、実践は30分ほどです」と案内がありました。

 

 

基本姿勢

・足の組み方

正式な座り方の結跏趺坐の紹介がありますが、組まなくていいし、途中、動いても大丈夫だそうです。(お坊さんも「初めは足が痛かった」とおっしゃっていました)

 

 

・腰から上のこと

おしりを座布団に引っ掛けるようにして座って、緊張がないように背骨を楽に立て、首も筋肉をなるべく使わないところを探す。顔の力も抜く(なるべく脱力)。

手は法界定印ではなく、左の親指を右の指で握りこぶしを包むやり方。

 

 

・目

開けたままでも閉じてもいい。半眼(薄目)もあるけどそれを狙ってやろうとすると目がプルプルしている間に1時間終わってしまうので、開けても閉じてもいい。

 

 

・呼吸

楽な感じで

 

 

実践1:音だけに集中する(身の回りの観察)←5分くらい

思考を挟まないで音だけに集中する。またその難しさも含めて観察する。

 

実践2:ボディスキャン(体の観察)←5分くらい

お坊さんの誘導で体の各部位に意識を向け観察する。

 

 

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普段から瞑想しているので、5分はあっという間。

 

解説が禅の視点からなので、ヨガとの違いが新鮮だったり。

 

これまで経験してきた座禅体験とも少しずつ違っているのもおもしろいです。

 

 

日常で実践する具体的な方法(脱力&落ち着き のち観察)も教えていただき、質疑応答の時間も。

 

 

そして最後の15分は自由時間。

 

お庭の写真撮ったり、それをSNSに上げてもOK(笑)

 

好きな場所に座布を持って行って坐ってもOK。

 

私はそのままの場所で目を閉じて坐りました。

 

周りで話し声がしたり、ガサガサとお帰りの支度の音も聞こえていましたが、そのうち全く気にならず(お坊さんが退席したのも知らなかった(笑))。

 

 

案内どおり、10時ちょうどにどこかで鐘が鳴り、ここを離れなければいけない時間が来たのを知りました。

 

たぶん10人くらいがまだ坐っていたのだと思います。

 

それぞれ帰り支度&写真などを。

 

 

終わってみてじんわりと満足感が広がっていくのを感じました。

 

お話(説明)を聞くのが好きな私にとって、この日のお話はとても面白かったし勉強になりました。

 

実践も、時間は短くても、その空間でみんなで坐っているのもあって、ギュっと濃密な感覚がありました。

 

ボディスキャンは、意識の向ける場所が違っていて、新しい発見があり、嬉しくなりました。

 

最後の15分(自分で坐る)が設けられていたのも私が満たされる要因の1つだったように思います。

 

 

コロナ禍が始まってからの私は、リスク回避のため、お仕事以外は人の集まるところを避けてきました。

 

感染者が不思議なくらい減ってきて、12月に入って、久し振りに人のいるところに出向くようになったのですが、オミクロン株の脅威もあるので、またしばらくプチ引きこもり生活に戻ることになるのかな。

 

すごくよかったので、またここに来て、座禅体験できたらいいなあと思います。

 

(途中、暖房を切る時間もあります。京都のズシっと来る寒さには大げさなくらいの防寒対策でどうぞ(笑))

 

ryosokuin.com

大満足(^_^)/

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