雨降りで涼しい朝です。
最低気温は20.3℃。
涼しさを体感すると、これまでよりも暑さが堪え、体調を崩しやすくなります。
日中は30℃を超える日がまだまだ続きます。
暑さ対策をしっかりして、溜まった夏の疲れを癒すような工夫をしましょう。
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本題です。
前から行ってみたいと思っていました。
システィーナ歌舞伎も開催されている
『大塚国際美術館』。
まんなかは猿弥さん?
2018年のNHK 紅白歌合戦のときの米津玄師さんの『Lemon』。
大塚国際美術館のシスティーナ礼拝堂(システィーナ・ホール)からの生中継でした。
館内のパネルを撮りました
テレビの画面ででしたが、礼拝堂をじっくり見たのは初めてで、荘厳で、なんて美しいところなんだろうと思いました。
そして『いつか行ってみたいなー』と思っていたので、行ってきました(笑)
行くまでの予備知識はこの程度でした(笑)
・『あ、これ美術の教科書で見たことあるかも』程度の知識で、『絵画を見るのが好き!』というわけではない(^_^;)
・大塚国際美術館内に展示してある絵画は、すべてが偽物(レプリカ)、本物は1点もない。
・レプリカだけど、オリジナルと同じ大きさに復元している。
・ここでは毎年、システィーナ歌舞伎を開催している。
・大塚製薬グループが立てた美術館(1998年らしいです)
行く前の準備
・徳島県のどのあたりにあるのか地図で見た。
→淡路島から渡ってすぐすぎて拍子抜け(笑)
・チケットは3240円なのね。ちょっとでもお安く買えないかな。
→ネットでチケットを買うと3100円。当日でも買えます。
・決められた時間にボランティアガイドさんが、無料で案内してくれること。
行ってびっくりだったこと
・美術館専用の駐車場(無料)に車を停めたら、シャトルバスに乗る。
・館内はありえないくらい広く、一度見た絵の場所に戻りたくても難儀する(笑)
・あちこちに座れるところがある。
・基本的に作品の前にロープなどがない。すぐ近くに立って、作品に触れることができる。写真もOK。
いざ!(^_^)/
ネットでガイドさんがいらっしゃる時間を調べておきました。その時間に合わせて入館します。
集合時間によって、2時間コースと1時間コースがありあす。
鑑賞のサポート|美術館を楽しもう|大塚国際美術館 - 四国 ・ 徳島県の美術館 観光施設 -
私は2時間コースで。
1人のガイドさんに対して、この日は50人くらいの人が(^_^;)
全ての作品を案内というわけではなく、みどころだけを案内するだけで約2時間(^_^;)
でも、途中で抜けることも、自由なので、だんだんと脱落していき(笑)、最後まで一緒だったのは半分くらいでした。(途中から入ることもできます)
(後からわかったことですが、ガイドさんは何人もいて、同じ作品でも解説するときのポイントがちょっとずつ違っています。着眼点とか、ガイドさん個人の興味の強さの違いだと思うのですが、この違いを楽しむのもいいかも(^_^))
最初に案内されるのは、米津玄師さんが歌った場所、システィーナ礼拝堂。
椅子に座ってガイドさんのお話を聞きます。
LemonのPVでもこんな場所ありましたよね(^_^)
これがシスティーナ礼拝堂の壁画です!!
初めて見た人は絶対に「わー(^_^)」と思うはず(笑)
とても広く、とても高く、絵画の中の人物は400人くらい描かれているとのこと。
これを描いたのはミケランジェロ。
この作品についてのあれこれをガイドさんが解説してくれます。すごい記憶力。
礼拝堂に入ってすぐ左手にこの案内が(^_^)
次はスクロヴェーニ礼拝堂。
青がとても美しい場所。
結婚式を挙げることもできるそうです。
ガイドさんの案内が終わった後で、再びふらーっと行きました。
人が少なくなると、小さな音量でBGM(賛美歌)が流れていることに気付きました。
心が洗われるようで居心地がよく、ずっと座っていられました(^_^)
この美術館の作品すべては『陶板』でできています。
陶板に絵を転写して、色を載せ、8時間焼いて、色合いなど細かく手直しを入れて、また焼く、という工程を何度も繰り返すのだそうです。
この作品は特殊なもの。
近寄って見てみます。
絵全体が、川原に落ちている小さな石の粒で構成されているのだそうです!
他にも『見る角度を変える(絵の真横に立つ、など)ことで、それまで見えなかったあるものが見える!』というような、おもしろい絵の秘密も。
ガイドさんと一緒だと、とても楽しく絵画を見ることができます。
これは教科書で見たことありますね(笑)
有名な作品はまだまだあります。
ゴッホの『ひまわり』は、焼失のためこの世に現存していないものも複製したので全7枚ありますし、ムンクの『叫び』、ピカソの『ゲルニカ』、フェルメール、モネ、『モナリザ』、『民衆を導く自由の女神』、『落穂拾い』などなど。
私でも知っている絵画がたくさんありました(^_^)
気になったのがこの絵。
よく見てください。
なんでこうなっているのかお知りになりたい方は、私に聞いてください(笑)
美術にそれほど興味のない私ですが、実はモネの『睡蓮』は好きなんです。
美術館のモネ展に出かけたこともあります。
そして、なんばウォークの、OCATに向かう壁面にかかっている睡蓮もよく見ています(笑)
4枚の陶板で1枚の絵が構成されています。
屋外に、モネの睡蓮が再現されている池がありました(^_^)
睡蓮の池の見ごろは9月いっぱいなのだそうです。
真面目でお硬いだけじゃない(笑)
11月24日まで、おもしろいイベントも開催中です。
『フランス絵画の衣装で あなたも絵画の登場人物に』
絵の近くに、その絵の登場人物が着ている衣装や小道具、そして更衣室が用意されています。
コスプレです(笑)
①笛を吹く少年
②ポンパドゥール夫人の肖像
これらも陶板でできています(^_^)
私も『謎の微笑み』を浮かべたりして、全部で6種類のコスプレをして写真を撮りました(笑)
楽しかった!
アートコスプレの詳細はこちら
貴重な美術館。よく歩けるうちに行ったほうがいいです。
先ほど、すべての絵は陶板でできている、と書きました。
1枚の陶板の重さは50kg。
作るのも大変、設置するのも大変なのに、なぜに陶板に?と思うでしょう。
ガイドさんが教えてくださいました。
「陶板に焼き付けることで、2000年先もずっと色褪せることなく観ることができるからです(^_^)」
色と姿を後世に残すための技術として、陶板に焼き付けるというやり方を選択したのだそうです。
すごい美術館です。
そしてこの記事の初めの方に
『すべて偽物(レプリカ)で、本物は1点もない』
と書きました。
『コピーを見るための入館料に3240円は高いよね』と思うかもしれません。
でも。
これらの本物を見ようと思ったら、海外の美術館に足を運ぶか、日本で特別展が開かれるのを待つしかありません。
この美術館には1000点以上の有名な絵画が一堂にそろっているのです。
再びシスティーナ礼拝堂。
キリストとマリアです。
地獄行き御一行様(笑)
本物のシスティーナ礼拝堂はヴァチカンにあります。
ガイドさんのお話によると、現地では入場しても15分しか滞在できないのだそうです。
劣化がどんどん進んでいて、そのうち入場もできなくなるかも、とのこと。
消滅の危機を迎えている文化財や絵画は世界にたくさんあります。
それをそっくりそのまま複製したものが、ここにはたくさんあります。
食事やお茶もしていませんが、ガイドさんとの2時間を含めて、あっという間に4時間が経っていました。
建物は上下に展開していて、とても広く、かなり歩きます。
全部回るには、たっぷりの時間と、歩きやすい靴と、疲れにくい丈夫な足が必要です(笑)
私もそうですが、紅白の『Lemon』がきっかけでここを訪れる人はとても多くなったそうです。
土日は混雑するようですが、私は平日に入場したので、それほどでもありませんでした。
この9月から、梅田やなんばから直通バスも走っています。
高速バス.JP MY EXPRESS|海部観光 徳島-東京、徳島-関西、徳島-三宮間の格安高速バス
片道2000円ちょっとで徳島県まで行けて、
3000円ちょっとで世界中の貴重な美術作品を間近に観ることができる。
館内は過ごしやすく、ごはんやお茶できるところもあります。
まだちょっと暑いですが(^_^;)、先人たちの言うとおり、お彼岸あたりからは気温も下がってくると思います。
芸術の秋です。
大塚国際美術館で コスプレはいかがでしょうか? 世界中の素晴らしい絵画に触れてみてはいかがでしょうか(笑)
ランチ付きの日帰りバスツアーも(^_^)
おまけ。
再生回数4億回ってすごい。