6月に入りました。
2日続いた雨もやみ、今日は久し振りに気温も高くなるようです。
九州北部や四国が数日前に梅雨入りしました。
近畿地方の梅雨入りもまもなくでしょう。
梅雨の時期は、お洗濯物が乾かなかったり、外出すれば髪の毛はぐしゃぐしゃだし、服や靴が濡れたりとあまりいいことはないですが、家で雨音を聴きながら、静かに物思いにふけるのにいい期間だと私は捉えています。
また、おひさまのありがたみに気付くこともできるので、梅雨もそう悪くないなと思っています。
四季がめぐる日本ならではの気付きです(^_^)/
梅雨だるについて
雨降りが続くと、なんとなく身体が重だるく感じる方も多いのではないかと思います。疲れが抜けにくい感じがしたり。
その状態を最近では「梅雨だる」と呼ぶようです。
雨続きだと、おひさまを目にする機会が少なくなり、空もどんよりしていて、うつうつしてしまうから、というのも理由の一つかもしれません。
雨が降るときというのは、気圧が低いときです。
気圧が低くなると、自律神経のうち、副交感神経が優位になりっぱなしになります。
車でいうと、ずーっとブレーキがかかっている状態。
なんとなく眠い、なんとなくだるい、というのは、実はこの副交感神経のなせる技なのです。
これが西洋医学的な説明(笑)
東洋医学では「梅雨だる」が起こるのは「湿邪(しつじゃ)」の影響とされています。
湿気の邪気が身体に入ってくることで起こるのが湿邪。
気温が高くなって身体が熱いと感じているのに、身体の内側も外側も湿度が高い。
外側の湿度の高さのせいで汗が出なくなります。
本来、汗と一緒に出て行くはずの余分な水分や老廃物が外に出て行かなくなることで、だるくなるのです。
肩こり、頭痛、消化不良(胃もたれ)、めまい、身体のむくみ、便秘、下痢などが湿邪によって引き起こされるとされています。
簡単な湿邪チェック
舌を見ることでわかります。
湿邪の影響を受けている人の舌は、舌の上の苔が分厚くなっていたり、舌全体がぽてっと肥大している感じがあったり、舌の輪郭に歯型のギザギザがついてしまっています。
歯磨きの時に苔を取ることで、湿邪の影響を小さくすることができるそうです。
梅雨だる解消法
1.温かいものを摂る
寒い季節が終わり、ちょっと気温が高くなってくると、つい冷たいものを食べたり飲んだりしてしまいます。昼間のアイスコーヒーとかおいしいですよね。
しかし、冷たいものの摂り過ぎは、胃を冷やして自律神経の乱れを招くほか、免疫力の低下にもつながります。
ビールにお刺身、はとてもおいしくて私も好きな組み合わせですが、完全に身体を冷やす組み合わせです(^_^;)
どうしてもこの組み合わせがやめられない人は、食後に温かいお茶を飲むようにしましょう。
また、お水の飲み過ぎにも気をつけましょう。
おなかがちゃぽちゃぽしているのに、さらに水分補給をする必要はありません。
2.身体を冷やさない
電車の中や映画館、カフェなどでもエアコンが強くきいていることがあります。
上からの冷風は最初に首元を冷やしますので、ストールなどで首を守りましょう。
手首、肘、膝、足首など、関節まるだしのところも冷えやすいので、直接冷風に当たらないように工夫なさってください。
3.湯船に浸かる
もう寒くないのでシャワーだけで済ますという方も多いかと思います。
でも、2で書いたように、この時期はエアコンで身体が冷えていたり、老廃物が溜まっていることが多いのです。
湯船に浸かることで全身の血行がよくなり、老廃物や発痛物質も身体の外に出やすくなりますし、疲れ、だるさも取れます。
ぬるめのお湯にのんびり浸かることをおすすめします。
4.運動をしましょう
動くことで心臓からの血流量も増えるので、血液のめぐりがよくなります。
血液の粘度が改善されるので、心臓への負担が減ります。
消化器系統も刺激されて、ごはんがおいしく食べられるようになりますし、お通じもよくなります。食べることは夏バテの予防にもなります。
運動をすることでこもった熱と余分な水分が発散されるので、この時期に運動するのはとてもいいのです。
この時期のヨガのクラスでは、夏バテの予防のためにも、ちょっと心拍数を上げるような動きや、汗をちょっとかいて老廃物を出しやすくするような動きを取りいれています。
また、ヨガの呼吸法は、乱れがちな自律神経の調整にとてもいいです。
特別な呼吸法で身体の湿気(湿邪)を除湿することもできます。
雨の日は外出するのがおっくうになりがちですが、ぜひヨガのクラスに参加して、身体の中からすっきりして、夏バテ予防もしましょう(^_^)