6月に入ってから、夜、眠りに就くとき、静かに横になっていると、外からカエルの大合唱が聞こえてくるようになりました。
私の家の周りには田んぼがあります。
6月に入るか入らないかくらいあたりから、田んぼには水が張られるようになりました。
それに合わせるようにカエルが鳴き始めたのですが、急に賑やかになったこのカエルたちは、いったいどこからやって来たのだろうと不思議に思います。
たぶん20匹以上はいると思うのですが、よーく聞いていると一匹だけ声の太いカエルがいます。
そのカエルが鳴きやむと、他のカエルたちもピタッと鳴きやみ、静けさが訪れます。
カエルのリーダーといったところでしょうか。
カエル同士で仲間の声が聞こえているんだなあということを、今年新しく発見しました(笑)
今日は二十四節季の 芒種(ぼうしゅ)です。
芒種の「芒」の字は、イネ科などの穂先のこと。
イネ科をはじめとする穀類の種まきや植え付けにいい時期とされています。
だから、最近になって田んぼに水を張ったんだなーと合点がいきます。
農業に携わる人たちは、いつもこよみを見ているのかな。
天気予報によると、近畿も今日あたり梅雨入りしそうとのことです。
芒種の過ごし方
芒種の時期は梅雨にあたります。
梅雨だるの記事にも書きましたが、雨が多いこの時期はなんとなく身体がだるく、疲れやすさを感じる人も多くなります。
汗は余分な水分や老廃物を出してくれる働きがありますが、空気中の湿度が高くなることによって、汗をかきにくくなります。
そして、外気温が割と高めになりますが、汗が出ないことで身体が熱を放散できず、熱が体内にこもりがちです。
適度な運動(ゆったりとしたヨガはおすすめ!)をして、余分な水分や老廃物を排出し、熱を放散する手助けをしましょう。
おひさまが顔を見せないことで気温が上がらない日があるのもこの時期の特徴です。
暑かったり涼しかったりの気温差で自律神経のバランスを崩す方もでてくると思います。
自律神経を整えるには、ヨガの呼吸法がおすすめです。
エアコンなどで寒さを感じやすい方、荷物になりますが、羽織るものを一枚持ち歩くといいかもしれません。
身体が冷えたなあと思った日や、湿度が高くなることで関節痛や神経痛を感じる方は、浴槽に浸かって身体の冷えをとるようにしましょう。疲れもとれます(^_^)
東洋医学では、冬の病気(ぜんそく、神経痛、関節リウマチなど)は、夏に養生することで予防できるとされています(冬病夏治)。
芒種の食べ物
夏の野菜や南の国の果物は、身体の熱をとってくれます。
きゅうりやトマトなどの野菜、バナナ、スイカ、レモン、メロンなどです。
生の野菜を積極的に摂ってもいい時期に入りつつありますが、腎臓に問題がある方は、野菜や果物に含まれるカリウムの摂取は禁忌ですので、生の野菜、果物は避けるようになさってください。
また、年がら年中冷えを感じている方は、生野菜を食べることで余計に冷えが進むことがありますから、火を通して食べるといいです。
薬味になるものを摂るようにすると、体温調節がうまくできるようになります。
そろそろおそうめんがおいしくなってきますが(奈良は三輪そうめんが有名です(^_^))、シソ、ネギ、みょうが、ショウガ、ワサビ、三つ葉などを薬味にして一緒に食べるといいと思います。
気温が上がってくると、食べ物も腐敗しやすくなりますが、これら薬味になるものには殺菌作用があります。
また、薬味になるもの ( =香味野菜) は、気を巡らせる効果もありますし、この時期のイライラや憂鬱にもいいとされています。
薬味類は脇役ではなくて、梅雨時の心身にとっては主役級の働きをしてくれるのです(^_^)/
冷たい食べ物や飲み物は、梅雨だるを呼び込みますので、すでにだるさを感じている方は控えるようにしましょう。
『梅雨だる』の記事もよかったら参考になさってください(^_^)
東洋医学独特の捉え方、湿邪についても触れています。
ぼうしゅとごーしゅ(笑)