『オキシトシン』についての特集がありました。
過去の番組のいいとこどりで
わかりやすかったです(^_^)
ここからは文字起こしです。
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→キスやハグで出るホルモン。
心と体によい影響がある
オキシトシンが出ると
・辛いストレスが軽くなったり
・体の痛みが和らいだりすることが期待できます。
オキシトシンはいろんなものに効果が期待できます
ストレス、痛み、高血圧、ダイエット、美肌
認知症、安眠、筋力、愛情
美肌
・日用品化粧品メーカーが73人の女性を調査。
専門家がお肌の状態を見て、体内のオキシトシン量との関係を数値化。
オキシトシンが多い人=[肌のキメの整い感スコア] が高く、美肌である確率が高かった
・別の化粧品メーカーの研究が美肌のメカニズムを解明
オキシトシンが肌に直接届くと、肌の細胞を活性化させる。肌の美しさにつながっていることがわかった。
皮膚の幹細胞は、肌のもとを作り出す細胞。
肌の傷ついたところに自ら移動して、新しい皮膚を生み出すのが仕事。美肌のカギ。
肌にオキシトシンが多いと、皮膚幹細胞の動きやスピードが格段にアップ、ターンオーバー(新陳代謝)が活性化され、美しい肌へと導かれることが期待できる。
傷の治りを早くさせ、古い皮膚を新しくする。
オキシトシンはお肌のメンテナンスを促進
ストレス緩和する働き
7~12歳の女の子61人大勢の前でスピーチをしてもらう
↓
子供にとってはストレスフルな行動
スピーチの直後にお母さんと電話
↓
オキシトシンが激増し
ストレス(唾液中のコルチゾール)の値が激減。
コロナ禍でのおすすめ方法=抱き枕+電話
スキンシップできないとき、抱き枕を抱きながら電話
↓
オキシトシンが2倍。
(別の番組で。
遠く離れた高齢の親に、抱き枕を抱かせながら子どもや孫とテレビ電話
↓
オキシトシンが増え、高齢の親本人も充足感が現れた)
いますぐできるオキシトシンup方法あれこれ
アメリカの研究者
「オキシトシンが増えると脳の神経細胞が刺激され、他人に優しくなれる。人間は動物を違って、自らホルモンの働きを変えることができる。」
・会話の時、相手の目を見る
・会話の時、相手の立場や気持ちを想像する
・初対面の相手でも、一緒にスポーツやゲームすることでオキシトシンが数十%アップ
・1人でも。映画や本で感動、登場人物に共感する。
・チャットしながら一緒に食事を楽しむ
・オンラインでの会話、ゲーム(臨場感があって、みんなでワイワイ楽しく)
・好きな人と楽しい時間を過ごす(オンラインでもOK)
・犬との触れ合い、犬と見つめ合う→飼い主のオキシトシンが3倍以上に増加。血圧を下げ、心臓の鼓動をゆっくりなめらかにする。消化の働きを緩やかに。体がリラックスの方へ向かう。
・犬だけでなく動物との触れ合い、自分のペットの映像や かわいい動物の映像を見る
・運動→ヨガ やストレッチ
(リラックスできる運動)
痛みを和らげる
スウェーデンはオキシトシンの力にいち早く注目。国民もオキシトシンをよく知っていて、触れ合いを大事にしている。
肌に触れるケア(タッチケア)の指導が保育園や小学校で行われている。
(老人から子供まで。病院ではがんや痛みのある患者への治療としても取り入れられている)
・医療に応用
肩や腕に強い痛みを持つ人に対して1週間タッチケア→触れてるだけで酷い痛みが軽くなり身体がとても楽になった。
・日本でも
リウマチによる全身の強い痛みで看護師の仕事をやめた女性。痛みで握力も低下、様々な痛み止めを飲んだけど効果なし。
→タッチケアをしてもらう。背中を10分間ゆっくりさすってもらうだけ。
「楽になります。手の焼けるような痛みが楽に。歩くのも楽。首が回せる。」
※タッチケアで病気が治るわけではなく、症状の改善が期待できる
タッチケアで、体の中で何が起こっている?
痛みやストレスを感じると脳の偏桃体が興奮
↓
不安や恐怖を感じる
↓
不安や恐怖は
慢性の痛みなど様々な症状悪化と深く関わっている
そこでタッチケア
人がやさしく触れる
↓
オキシトシンが出て偏桃体をしずめる
↓
痛みやストレスが改善
オキシトシンは副交感神経系を優位に。
オキシトシンが心や体の痛みを和らげる。
タッチケア、高血圧への効果
タッチケアを週に3回→血圧の平均値が10mmHg下がった
タッチケア、認知症への効果
認知症から徘徊や娘に乱暴な言動をしていた女性
↓
タッチケアを行う(1日10分を1週間続けた)
↓
乱暴な言動と徘徊がなくなり、穏やかに。
1人でもできるタッチケア
※移動スピードは1秒に5~10センチ(ゆっくり)
1.手をこすり合わせて温める
2.手が温まったら肩先に置いて、手の甲へと撫でさする、手の甲から肩へと撫でさする。3往復する。両腕に行う。
3.胸に手を当て、感覚を感じる(呼吸はゆっくりと)
4.お腹から腰へ3往復。
5.腰に手を当て、感覚味わう(おなか、腰、腎臓あたりに温かさを感じる)
6.足の付け根から足先に向かって撫でる。3往復。
7.下腹部に手を置いて、手の温かさを感じるながら全身の感覚に意識を向ける。
上記の1~7を3セットやると、だいたい10分くらい。
これでオキシトシンがたくさん出てくることが実験で確認されている。
・背中は家族にやってもらうといい
・されている人より、してあげている人の方がオキシトシンがたくさん出ていることもわかっている
・やり過ぎでも害はない
・毎日やるとオキシトシンがよく出て、痛みがなくなっていく
・思いやりを込めておこないましょう
オキシトシンはなかよしのカギ(愛情)
スイス、チューリッヒ大学での調査。
研究用のオキシトシンスプレー(市販されていない)を、カップルの学生に、鼻から吸ってもらう(鼻から吸うことで脳に届きやすい)。
50組を、オキシトシンあり群とオキシトシンなし群、2つのグループに分ける 。
どちらのグループも、2人が抱える問題について真剣に話し合ってもらう様子を観察。
[加点要素]
目を合わせる
体に触れる
相手に理解を示す発言
[減点要素]
意見の相違
攻撃的な発言
相手を侮辱する言動
どちらのカップルも、時間とともに話し合いがヒートアップ。
オキシトシンあり群は、ヒートアップしつつも、相手の手を触れたり理解を示したり。最後はちゃんと仲直り。
結果
オキシトシンなし群→平均点がマイナスに
オキシトシンあり群→平均点がプラスになった
大学の先生
「オキシトシンは脳に作用して人間同士の心の交流を深めるはたらきがある。カップルや家族を結びつける、生物としての根源的な仕組みと言える。オキシトシンは幸せホルモンとか愛情ホルモンと呼ばれることも多いが、実際には子育てや家族を作るために進化してきたホルモン。女性は出産育児、男性は家族を守るという機能がある。家族ホルモンと考えてもいいのではないか。」
夫婦やカップルでオキシトシンを出すには
・触れ合いが大事
・ただ、仲良くないカップルが触れ合うと攻撃性高まる
・関係性をよくするためには、まず夫婦でよく話し合う。
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見逃していた番組も盛り込まれていたので、とても勉強になりました(^_^)
タッチケアのエッセンス、実は
マインドフルネスいまここヨガのクラスに入れてあります(^_^)v
ガッテンか何かで見たときに『マインドフルネスのクラスに使えるなぁ』と思ったからです。
実際にやってみて、頂いた感想でも
「不思議な感じがしました。自分に優しくなれそうです。」 というものがありました。
セルフ・コンパッション(self-compassion)
=自分への慈しみや思いやり
タッチケアを行い、セルフ・コンパッションが生まれることで、他者へも優しくできるようになり、いい循環が生まれる、と、私は思っています。
番組でも「ヨガはいいですよー」と言っていましたが
自分と対話しながらゆっくり行うヨガは
体だけでなく、心も整えてくれます。
オキシトシンのおかげかな(^_^)?
繰り返しになりますが、
ストレス、痛み、高血圧、ダイエット、美肌
認知症、安眠、筋力、愛情
などによい影響を与えるオキシトシン。
新型コロナウイルスの影響で
触れ合いが制限されている今日この頃。
オキシトシン不足に陥っているかもしれません(^_^;)
私と一緒にヨガをして
オキシトシンをたくさん出しましょう(^_^)/
大好きなぬいぐるみをだっこするのもいいそうです(^_^)