今年も鹿苑(ろくえん)の子鹿公開に行ってきました。
ここにいる鹿は、
・妊娠中のお母さん
・出産後のお母さん
・あかちゃん
だけです。
入り口で協賛金として300円お渡しして、中に入ると…。
係の人:「あの鹿ね、もうすぐあかちゃん生まれるかも(^_^)」
まじですか!
鹿苑にいるほとんどの人がその鹿を見つめ、祈り、小さく「がんばって…」と声を掛けています。
鹿は立ったり寝たり、よろけたり、倒れたり。
せわしなく体勢を変えています。
痛いのかな…。
あ、足がでてきた!
と思ったら。
生まれた!
立ったまま産み落とし、ボトッと音がしました。
あかちゃん、動かない…。
ぺろぺろと舐めながら、あかちゃんの体表を覆っている膜をお母さんははがします。
産み落としたばかりでしんどいでしょうに…。
あかちゃん、目が開いてる!
と思ったら、お母さん、走ってどこかに行っちゃった!
あかちゃんはひとり…
時々、別のおかあさん鹿があかちゃんに近づきます。
いろんなおかあさん鹿に舐められ、毛がだいぶ乾いてきて、鹿らしい色になってきました。
この子を産んだおかあさんは、離れた場所で後産。
胎盤を出し、それを自分で食べていました。
自然に備わった本能なのかな、すごい。
そして、あかちゃんのところに戻ってきました。
ぺろぺろとあかちゃんの全身を舐め上げながら『立ちなさい』と励ましているよう。
生まれてから50分。
あかちゃんは立ちました。
立つまでに2時間かかることもあるらしいです
すぐに へなっとなっちゃうけど(笑)
海外からの観光客も、私たちも、生まれる前から祈り、生まれた瞬間はそれぞれの言語で言葉が漏れ、立ち上がろうとする子鹿を応援する。
純粋な祈りに包まれた鹿苑は、私にとっても初めての経験でした。
そして、閉園の時間。
あかちゃんたちが元気にに育ってくれたらいいな。
外に出たら、草むらでなにやらガサガサと音が…
あれは…?
子鹿ちゃんでした(^_^)
鹿苑じゃないところでもあかちゃんは生まれ、保護されることなく自力で生きていく。
交通事故に遭いませんように。
大きくなれよー(^_^)
鹿苑での子鹿の特別公開は 6/30(金)までです。
※(月)はお休み