綺麗なお月さまを見られると期待しましたが、奈良は雨です。
去年撮った月を貼っておきます(笑)
NHKの番組、東洋医学 ホントのチカラ ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~ ご覧になりましたか?(^_^)
東洋医学を科学の力で徹底解明!と銘打っていました(^_^)
19:30~22:00(途中15分はニュースで中断)という長丁場。その分、説明が多く、わかりやすいなあと思いながら見ていました。
ヨガのクラスに来てくださる方の中にも、不調を訴える方は多いです。
肩こり、腰痛、首や膝の痛み、めまい、倦怠感、睡眠に問題がある、など・・・
ヨガのポーズで軽減できることもありますが、まず病院の受診を勧めます。
症状の見立ては西洋医学に勝るものはないと思うからです。
そして、鍼をおすすめするのですが・・・
みんな「鍼刺すの怖い!」と気が進まないご様子(^_^;)
なので、自分でもできるお灸を、私はおすすめしたりしています。
ここに行くと、自分でお灸を据える時の疑問が解決しますよ(^_^) ←回し者ではありません(笑)
ほんとはプロの鍼灸師さんにお世話になったほうがいいと思うのですが。
という前置きはこの辺にしまして。
番組は四部構成でした。
番組の内容でお勉強になったことをざざっと書き留めておきたいと思います。
第一部 鍼
長年、ぎっくり腰でお悩みの土田晃之さん。鍼にやってきました。
頭のてっぺんにいきなり鍼を刺されていました。
ヨガのクラスでもたまに刺激する百会(ひゃくえ)です。
ネズミ(ツボあるんですね(^_^;) )の実験で百会を刺激することで、ストレスホルモンのオレキシンの値がぐーっと下がったのでした。つまりリラックス状態。
鍼をしたことがある方はご存知だと思いますが、鍼のときで、とっても眠くなりますよね。
ストレスの軽減が起こり、リラックスモードになっているのだと思います。
その後、土田さんは二週間に一回通院、腰の調子がよくなったそうですよ(^_^)
鍼で症状が改善するメカニズムにも触れられていました。
・神経や血管が集まる場所がツボ、鍼の刺激がツボに伝わると、鍼によってできた傷を治そうと血管を拡張させる物質がでてきて、血流がよくなる。
・ツボへの刺激が脳の視床下部などに作用し、過剰になっているホルモンの分泌を抑える
・経絡の考え方では、症状が出ているところだけでなく、経絡でつながっている離れた部位を鍼などで刺激することでも症状の緩和に役立つとしている。西洋医学ではトリガーポイントとされている場所と合致するそう。
私達に起こる鍼の効果として挙げられていたのは
・ストレス軽減
・鍼の刺激でこわばった筋肉の緊張もとれ、柔らかくなる
どうでしょう?
鍼が怖いと食わず嫌いでいらっしゃる方、ちょっと勇気出してみると、楽になるかもしれません。
鍼の先生が、セルフケアの方法として、ソフトボールを使うやり方を紹介してくださっていました。
簡単!セルフケア - 東洋医学 ホントのチカラ ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~ - NHK
HPです。症状の緩和によいツボの位置がイラストで載っています。後述する耳のツボの詳細もこちらです。
ヨガのクラスでもたまに刺激する三陰交が紹介されていますね(^_^)
背中側のツボは、ソフトボール(大きいボール)を使って筋肉を圧迫することで血流が改善していくのだそうです。(補足すると、圧迫終わった後のリラックスしているときに、血流は戻ってきます。)
左右対称にあるツボでは、必ず左右とも行うようにします。
じんわり体重をかけることで、自分でケアできるそうなので、痛みと相談しながらお試しください(^_^)
ここからはざざっと。
・東大医学部付属病院
術後リハビリに鍼灸が使われている。
取り上げられていたのが脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)。脊柱管が狭くなる病気。神経の圧迫と血流の阻害によって痛みやしびれが起こる。
脊柱管狭窄症は高齢者中心に500万人以上。手術などで痛みが消えても、しびれが残ることがある。
すねのツボに鍼をすることで、腰の5番目の骨の内側の神経の血流が改善。痛みやしびれがなくなった。(鎮痛薬や体操よりも、鍼は5倍以上の治療効果がでた)
東大病院では他にも、
顔面神経まひ、消化器系疾患、女性の更年期障害、変形性膝関節症、頸椎症、がん性疼痛、五十肩、関節リウマチ、男性の更年期、腰痛などに、鍼灸治療を取り入れているのだそうです。またメンタルの症状にも鍼治療は有効とされているとのことでした。
東大病院以外にも、全国の病院でも鍼灸治療を取り入れているところもあるそうです。
保険診療で行えるもの(医師の同意が必要)・・・神経痛、関節リウマチ、腰痛症、五十肩、頚腕症候群、頸椎捻挫後遺症など
自費診療・・・その他の疾患
長患いなどでお困りの方は、お近くの病院を調べてみてはいかがでしょうか。
・アメリカ空軍
左右の耳にある5つのツボに、特殊な鍼を刺すことで痛みを緩和させる 戦場鍼治療 と呼ばれるものが行われている(見たことのない特殊な鍼でした)。前頭前野(脳の興奮を抑える)の血流量が増大、偏桃体(痛みに関わる)の働きが抑えられることもわかった。慢性的な腰痛(不安やストレスが原因のことも)には効果が大きく、施術の後は歩きやすくなり、歩幅も大きく歩けるようになった。
・災害時に怪我をした人に
耳鍼療法を使い、ハイチでの大地震で怪我をした人たちを痛みから救った
・耳のツボに鍼
耳のツボには対応する身体の部位がある。鍼をすることで症状の緩和だけでなく、ダイエットにもいい。自分で綿棒などで押してもいい。
ダイエットによいとされる耳のツボへの刺激は、脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑える、自律神経を通じて全身の脂肪細胞に作用し、食欲を抑えるレプチンというホルモンを分泌されるそうです。指や綿棒を使って、食事の30分くらい前に、反応(痛みや痛気持ちよさ)のあるとことを押すといい。
お勉強になったことのボリュームが凄すぎるので、続きはまた(^_^;)
ヨガ、漢方薬、お灸についても番組では取り上げられていましたので、まとめたらアップしたいと思います。
再放送があったらいいのになあ。