暖かい朝のことです。
家から外に出た途端、顔の周りをひらひらと黄色いものが飛び回ります。
びっくりして立ち止まりますと、レモンイエローの小ぶりな蝶が飛んでいます。
『こんな季節に、あ、でも12月にしては暖かいもんね。』と私は思いました。
再び歩き出しても、蝶はまとわりついて離れません(^_^;)」
「誰が遊びに来てくれたのかな」と心の中で話しかけます。
この記事に書いたように、飛んでくる系に対しては『誰か来た?』と思うよう、思考回路ができあがっております(^_^;)
蝶が姿を見せた前の日の夜、お風呂に入っていたときに、年末に書く年賀状のことを考えていました。
父の故郷に住む伯母は、ある日、脳の血管が破れ、長患いののち、今年の秋に鬼籍に入りました。
これまで、遠方ということもあって、頻繁に訪ねることはなかったのですが、小学校二年生のお正月にお邪魔したときのことは、いまでも鮮明に思い出せます。
おじいちゃんおばあちゃん、愉快ないとこたち。
紅白歌合戦を見て、みんなで雑魚寝して、次の朝、まっしろな雪が積もり、その中で遊んだこと。
子どもだった私にとって、とても楽しく、温かな思い出。
年賀状は出せないけど、伯父に寒中見舞いを出そう。
楽しい思い出を作ることができたお礼の気持ちを綴ろう、とお風呂の中で思い付いたのでした。
と、同時に、『でも、いまさら いらないかな?』とも思っていて(^_^;)
逡巡した翌朝、私の前にふわっと現れたレモンイエローの蝶は、おそらく伯母なのだと思います。
寒中見舞い、やっぱり書くことにしよう(^_^)
外出から家に戻ってきたら、レモンイエローの蝶は、またどこからともなく現れて、私の周りをひらひらと飛んでいるのでした(^_^)
レモンイエローの蝶はこれです。(ネットからお借りしました)
調べてみると『キチョウ』という越冬する種類の蝶なのだそうです。