黒い蜻蛉(トンボ)
少し前のことです。
出掛けようと外に出たときに、黒いなにかがふわふわと目の前を飛んでいきました。
なんだろうと目で追うと、目の前の木に黒いそれが止まりました。
なんか珍しいなあと思って、写真を撮りました。
黒いトンボは初めて見るかもしれません。
『あー、誰か遊びに来てくれたのかな。』
私はそう思いました。
ちょうちょ その1
ずいぶん前のこと。
母方のおばあちゃんのお葬式の日。
精進落としの片づけで台所仕事をしていて、ひと段落つき、お天気もよかったので、みんなで外に出て休憩していたときのことです。
黒くて大きな蝶がひらひらと飛んできました。
少し変わった形で、あまり見たことがない蝶でした。
後で調べてみたところ、ミヤマカラスアゲハ という蝶だったようです。
青い模様も入っていて、姿も形もとても美しいなあと眺めていたら
「あー、ばあちゃんが来たねぇ(^_^)」と周りの人たちが口々に言います。
みんなが言うには、この蝶は、亡くなったおばあちゃんが姿を変えて、みんなにお礼を言いに来ているのだそう。
この一族は不思議な人が多いので(笑)、私も違和感なくその言葉を受け入れていたのでした。
ちょうちょ その2
数年前、とても久し振りに父方の親戚のみんなとお墓参りに行ったときのことです。
家族が、駐車場に停めた車に忘れ物をしたと言い出したので、2人で車に戻ったら、お墓の場所がわからなくなってしまい、私たちは迷子になってしまいました(^_^;)
その時、白いちょうちょが2匹、ふわふわと飛んでいるのが目に入りました。
『お墓どこ!?』と焦っている私たちの前を、まるで先導してくれているような気がしたので(ちょうちょ その1 の件もあって)、『もしやこれは!』と思い、でも、まさかなーと思いながらも、ちょうちょについて行ったところ、家族や親戚たちを前方に発見!
無事に合流できました。
そして、いつの間にか2匹のちょうちょは姿を消していたのでした。
後から気付いたのですが、母のケータイに電話したらよかったのに、焦っていて思いつかず(笑)
合流してからこの話を母にしたところ、「ご先祖様の誰かが案内してくれたんだねー(^_^)」と普通に納得していました(笑)
さすが不思議一族の一員(笑)
誰が来てくれたのかな(笑)
そういうあれこれを経験しているので、今回の黒い蜻蛉も、誰かが遊びに来たのか、または、誰かが亡くなったお知らせだったのかとちょっと焦ったりもしましたが、数日経ちまして、どこからも連絡がないので、恐らく、ご先祖さまの誰かが遊びに来たんだと思っています(笑)
この黒い蜻蛉ですが、調べてみたら、ハグロトンボ のメスのようです。
全身がまっくろなのがメスで、胴体が緑色に光っているのがオスなんだそうです。
空気と水が綺麗なところに生息しているとのこと。
また、このハグロトンボは 神様トンボ という別名もあるそうです。
普通の蜻蛉は羽を開いたまま止まっているのですが、
(こちらが普通の蜻蛉です(笑))
ハグロトンボは羽を閉じて止まるという特徴があります。
そして、なにかに止まっている間には羽を開いたり閉じたり。
それがあたかも神様に合掌をするように見えるので、神様トンボという、なんともありがたい名前が付けられたようです。
また、蜻蛉は前に進むのみで、後退はしません。
なので、蜻蛉のことを縁起のいい虫、勝ち虫と呼ぶそうです。
なんにせよ、見たことのないめずらしい蜻蛉が、私の前に姿を見せてくれたことで、なんとなく嬉しい気持ちになりました。
誰が遊びに来てくれたのかな(^_^)