タイトルになってる
【案ずるより産むが易し】は
「新しいことが始まる前にはいろいろな心配をするが、実際に行ってみると案外たやすくできてしまうものだ」という意味のことわざです。
結果を先に書くと雪の山デビューをしました…(^_^;)
秋に信貴山の上で一人でおにぎりを食べている時、話し掛けてきて下さった女性がいました。
その方は日本100名山制覇まであといくつか、という超ベテランさん。
奈良県の東吉野村にある【高見山】の写真を見せて下さいました。
そこは【関西のマッターホルン】と呼ばれるほど姿のうつくしい山で、冬の霧氷(木の枝についた霧が凍る)が有名とのこと。
青い空をバックに白く輝く樹木。
とても美しい写真の数々。
「わぁ~綺麗ですね~(〃'▽'〃)」と思わずつぶやいてしまうほど。
しかし、私は寒いの大嫌いだし、雪山の装備を揃えなければいけないし、歩くの難しそうだし、ケガしたくない、などいろいろな理由から『雪の山に行くことはないだろうな』と思っていました。
それが。
いろいろあって、雪の山に行くことになりました(^_^;)
最低限の装備は購入、その他いろいろお借りしたりして、いざ雪山。
行った日は【10年に一度の最強寒波がくる!】という予報の日(>_<)
「状況に応じて無理をせず、撤退もありで」と連絡がありました。
結果
強風からの暴風からの爆風(天気予報大当たり!(^_^;))
横殴りなんてもんじゃない雪
山小屋で暴風雪を避けつつ、この景色を見ながらお昼ごはんを食べ(^_^;)、食後、引き返しました。
とはいえ、登りも下りも、歩くところはずーっと谷筋。山の陰。
てっぺんのひらけたところとは大違いで爆風は届きません。
しかし、何か所かロープを掴みながら川を渡る場所もあり、そこはさすがに怖かったです(時々落ちる人もいるそう)。
川を渡るところで初めて、登山靴には防水機能があり、水が染み込まないということを教わる初心者(笑)
それ以外は、ふかふかの適度な新雪でとても歩きやすい。
のんびりと写真を撮ったりしながら楽しく歩くことができました。
無事に帰ってきて数日後…
今度は 一人で【金剛山】に登りました(^_^;)
・私も秋に一度登ったことがある
・いま、雪が絶妙にいい感じらしい
『これは行くしかないでしょう!』という無鉄砲者(^_^;)
行った日は、女子中・高校生の登山イベントが開催されていて、なかなか賑やか。
それ以外の一般人はかなり少なく。
誰もいない
女の子たちがいる
雪まみれ
大阪市内を一望のはずが(^_^;)
静かで、誰も踏んでいない雪の上を歩きたくて、下りは予定していたコースを変え、ふっかふかの新雪の上を、静かに、でもとても楽しく歩くことができました。
想像だけで難しさと苦手意識を感じていた冬の山。
歩いてみたら、思っていたのと全然違っていました。
・降り積もったばかりの新雪の上を踏む時の足裏の感覚と音
・下りで足元の雪がサラサラと音を立てて崩れていくさま
・時間をかけて少しずつできあがっていった氷の美しさ
・雪に白く覆われた木々
・鳥もいないので音がなく
・青空もないので色のない世界
2回とも運よく困難なことがなかったので、雪の山っていいなと思うことができました。
案ずるより産むが易し。
ことわざの意味をしみじみと実感することができた雪の山デビューでした(^_^)