関西ローカルのお昼の番組『ちちんぷいぷい』。
最終回でした…。
「関西のお茶の間に、ほのぼのとしたゆるい時間を与えてくれた情報番組だったな…」と私は思っています。
21年半という長い間放送されてきたと知ってびっくり。
ロケに行くコーナーも多くて、このコロナ禍では難しかったのかな…。
司会が角さんだった頃はよく見ていたなぁ…。
初めて見た時は、アナウンサー含めてレギュラー出演者のほぼ全員が、情報番組なのに関西弁丸出しで話すということに、なかなかの衝撃を受けたっけ(笑)
・・・実は 最近、見ていなかったのです。
昨日は久し振りの完全休養日。
家にいたのでテレビをつけたらぷいぷい最終回、これにはびっくり。
懐かしく思いながら、見入ってしまいました…。
特に好きだったコーナーについて、つらつらと書いてみようと思います。
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『昔の人は偉かった』
東海道五十三次を実際に歩くのですが、タレントさんとアナウンサーの徒歩2人旅。タレントさんが弱音を吐きながら頑張って歩くところや、泣き言言っているタレントさんをアナウンサーが励ますところが見所だったと思います。節目節目ではごちそうや温泉というご褒美があったり。行く先々では地元の人との温かいやりとり(愛のムチ?)もありました。三条大橋に帰ってくるまで10年半かかったのだそうです。
『今日の晩ごはんなに?』
高校生~大学生くらいの年齢の子どもたちが、夕方前に自分の家に突然電話をかけ「今日の晩ごはんなに?」と聞くだけのコーナーです(笑) いろんなお母さんがいて「寝とったー。今から買い物行く。なにがいい?」とか「特別に高級な牛肉もらったのよ!すき焼きするからはよ帰っておいで!」とか「面倒だから油揚げ。」とか(笑) 子どもが晩ごはんについて聞いているのに全然違う話をする親御さんも。テレビに流れているということを知らされていないからこその 飾らない関西親子の会話が面白かったです(笑)
『ロザンの道案内しよッ!』
人気芸人のロザンのお2人が担当するコーナー。ターミナル駅で迷子になっているような人に行き先を聞いて、目的地まで連れて行ってあげるというコーナー。就活で遠くから大阪駅に来た学生さんを目的のビルまで案内したり、外国からの観光客に菅さんが怪しげな英語(でも通じてる(笑))で話しかけたり。なぜ大阪に来たのかなど、それぞれの物語があってよいコーナーでした。
『昨夜のシンデレラ』
童話に登場するシンデレラはうら若き娘さんですが、このコーナーのシンデレラは酸いも甘いも噛み分けたおじさまたち。全員シラフではありません。飲み会帰りの 完全にグダグダの人ばかり登場します(笑) 酔っ払いはあまり好きではないのですが、たまにぽろっと漏れ出す人生の本音に感じ入ったり。このコーナーは温かい目で見ることができていた記憶があります。
【豊田昌継の甘辛テレビ】酔っ払いの魅力、『昨夜のシンデレラ』が嗚呼“深い”(1/2ページ) - 産経WEST
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思い出しながら書いてみてわかりました…。
『ちちんぷいぷい』にはいろいろなコーナーがありましたが、どれも、人と人との関わりや、一期一会の触れ合いを大事に切り取ってきたんだなということを。
久し振りに見たという ある意味裏切り者のくせに、泣きながら最後まで見てしまいました(^_^;)
出演している人は、それぞれの道で活躍していくのだろうから悲しいことではないはずなんだけど、一堂に集まる【場】がなくなることが悲しくて。
春はお別れの季節。
今年の春は私も【場】のお別れを身に染みて感じる立場です。
『もういい大人だし、ヨガしてるから感情が揺れ動かないように』 『元気でいたらまたどこかで会える』
などと かっこつけちゃって、辛さや寂しさに蓋をしていたから、余計に番組の最終回に共感しちゃったのかもしれません(^_^;)
最後の最後に、司会の河田アナウンサーは涙をこらえて「終わってしまうのは無念です!」と。
それを聞いてさらに涙がぽろぽろ。
そう、私も【場】がなくなることが『無念』だったんだ…。
明日からは、辛いという気持ちや寂しいという気持ちに、きちんと向き合おうと思いました。
ぷいぷい、ありがとうー
オウトウ(桜桃=サクランボ)の花が満開です(^_^)