東洋経済オンラインに、アウトドア用品メーカー『mont-bell』 創業者の辰野勇さんの記事がアップされていました。
「感動で泣く」モンベル創業者の斬新キャンプ術 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
その中で辰野さんはこう仰っています。
人間の体内には、心の虚しさを埋め、自分らしさを取り戻し、生きる力を育むための「体内スイッチ」が備わっているのではないでしょうか。
自然を感じたとき、そのスイッチがオンになり、雑念がオフになり、心が解き放たれます。
山に登らなくても、森に行かなくても、空を見上げ、流れる雲を目で追うだけで、自然と「体内スイッチ」をオンにできるのです。
私は瞑想のクラスをしていて、これまでにお師匠さんから教わってきたいろいろな瞑想法をお伝えしています。
「普段の暮らしの中でもやってみてくださいねー」とお伝えするのですが「なかなか難しい」と仰る方が多いです。
空を見上げ、流れる雲を目で追うだけで、自然と「体内スイッチ」をオンにできる。
辰野さんの記事の中でこの一文を読んだとき、ケン・ハラクマ先生が「空に浮かぶ雲を見つめるだけでもヨガであり、瞑想です」と仰っていたことを思い出しました。
アウトドアの達人と、ヨガマスターが同じことを言っているということは…。
先日、二上山に登りましたが、素晴らしい時間でした。
登山道を登っていくと、時間の経過とともに呼吸が荒くなります。
『頂上まだ~?(>_<)』と思いながらも頑張っているうちに、無心になってきて、黙ったまま ただ一歩、また一歩と足を進めるだけという瞬間が訪れます。
後から振り返ると、マインドフルに山登りをしていたんだなぁと気付けます。
逆に言うと、しんどい山登りはマインドフルネスのトレーニングになりえるのです。
頂上に到着して、おにぎりを食べていたのですが、
『いつものおにぎりなのに、いつもよりおいしいなぁ』としみじみと感じ入っていました。
自然の中に身を置くことで、体内スイッチがオン。
日々のあれこれから解放されて、五感が鋭くなり、味覚も鋭くなったからなのかな。
辰野さんの記事を読む前でしたが、私も二上山で『沈黙の時間』を持ちました。
下山中、よい場所を見つけたので、静かに座ることにしました。
ただいつもどおりに瞑想をしつつ、ちゃっかり休憩していただけなのですが(笑)
安定したところに座り、自分の心拍数や呼吸が次第に落ち着いていく様子、足の疲れ具合など、自分自身に意識を向けてみます。
次に外側に意識を広げてみます。
空を飛ぶ鳥の声、風の音、人が足を踏み入れていない場所を動物か何かが移動していくカサカサという音。
(そういえば大きなヘビが横切るのを見ました(^_^;))
何も聞こえない時間もあり、
まさに【sound of silence/静寂の音】
心が解き放たれる 贅沢な時間です。
10分くらい座っていたでしょうか。
体も落ち着き、元気を取り戻しました。
「忙し過ぎる現代人はマインドフルネスを必要としている」というのをよく見ます。
実際に大企業の研修にもマインドフルネスのトレーニングが取り入れられていて、なかなかの成果を上げていると聞いています。
忙しい人がマインドフルネスによって恩恵を得られるのは、もしかしたら、自然を感じる時間がうんと少なくなってしまったことで【体内スイッチ】があるのかどうかすらわからなくなっているからかもしれません。
難しいことはさておき。
とりあえずやってみることをおすすめします(^_^)
お天気のよい日に、近くの自然の中に身を置いて、安定して坐り、空を見つめたり、ただ静かに過ごしてみましょう。
お出掛けしなくても、お部屋の中からでもできます。
もちろん、スマホはOFF、時計も気にしないようにして。
明鏡止水な感じ(^_^)