奇才展
前期、脳みそがパンパンになるほどの刺激を受けた
【奇才展】、後期も行ってきました(^_^)/
前期のお話はこちら
【奇才展】とSNOOPY(あべのハルカス) - 今日もよい日
しかし、初めての刺激ではなく、
2回目の刺激なので、刺激薄め。
前期に引き続いて展示されている作品は
『あー、これ、前にも観たなぁ』
と思ってしまいました(^_^;)
そんな中でも、気になったものもいくつか。
絵金という絵師の作品は、
血みどろでおどろおどろしいものが多く、
奇才展でも話題のようですが、
後期、作品の入れ替えがありました。
2つの作品のうちの1つを見た瞬間に
『これ、歌舞伎で見たことある…』
作品の名前は『東山桜荘子 佐倉宗吾子別れ』。
思い出したのは、
2018年10月の歌舞伎座で上演された
『佐倉義民伝』。
その妻を七之助さんが勤めた演目です。
2018年に書いたブログ記事から。
温かみと優しさのある夫 宗吾と、かいがいしく世話する妻 おさん、かわいく利発で優しい4人の子どもたちが登場します。
江戸から久し振りに家に帰ってきた宗吾。家族はそれを大喜び。
家族みんなが、それぞれを思い遣っているあたたかい場面が続きます。
七之助さんもよい奥さんで、よい母親です。
七之助さんが、犬のおもちゃで遊ぶ3番目の子供にかけるまなざしや、声色は、本当に優しい母親。心があったかくなりました。
宗吾は、故郷(いまの千葉県佐倉市)を守るために、江戸の殿様(勘九郎さん)に直訴をしに行くことにするのですが、これは当時ご法度なことで、死を覚悟しての旅の出です。死ぬ前に家族に一目会いに帰ってきたのでした。
再び旅立つとき、下の子たちが「おみやげ持って帰ってきてね」と送り出すのに対し、妻 おさんと一番上の子だけは、宗吾が死ぬ覚悟で出掛けることを勘付いています。上の子だけは宗吾を引き止めようとします。
このやり取りが、もう、涙なしでは見られないのです。
舞台上の七之助さんも本当に涙を流しています。
妻 おさんに成りきってのこの辛い気持ちを、10月中、毎日感じて涙を流しているのでしょうか…。
他にも役がありますから、切り替えは上手なのでしょうけど、心が持つのかしらと思いました。
絵金の作品を見て、作品のタイトルを見たら、
これらのことがぶわーーっと思い出されて
『あの時、歌舞伎座で泣いたっけな(^_^;)』 と(笑)
それくらい、忠実に(でもおおげさに)
一場面が描かれているのでした。
それと、片山楊谷という絵師が描く
『虎』のあれこれ。
前期にも虎を描いた作品がありましたが、
入れ替えがあったようです。
今回も、虎の輪郭は一切描かれていなくて、
毛を一本一本丹念に描いていった結果、
輪郭になってるというもの。
描き上げるのに、どのくらいかかったのでしょう。
すごいなぁと思いました。
(余談ですが、ミュージアムショップをぶらぶらしていたら、同じ『虎』を気に入った女性がいて、その虎が描かれたTシャツを買うかどうか散々迷っていらっしゃいました(笑))
他にも見入ってしまったのが、
高井鴻山という人の作品で『火焰妖怪図』。
どろどろした作品で、怖い妖怪がずらーっと
並んでいるのですが、よく見ると、
ゆるキャラみたいなのもいたりして(笑)
前期に比べて混雑していて、
時折、大きな咳を何度もする人もいて、
少々緊張しました(^_^;)
でも、前期も後期も見ることができて、
脳みそパンパンになりましたがよかったです(^_^)/
(今回もイヤホンガイドの助けを借りました(笑))
粥餐庁
『かゆさんちん』と読みます(笑)
おいしいお粥のお店です。
粥餐庁のお粥を初めて食べたのは東京でした。
それ以来、歌舞伎を観るために東京にお泊りする時、
たいてい一食はここで食べているくらい、
大好きなお店です。
大阪だと一店舗だけ。
(ハルカスの地下2階ってことです)
地下2階には7つのごはん屋さんがあって、
どこもウェイティングが発生していましたが、
ここだけ空いていて(^_^;)
ラッキー♪と思いながら入店しました。
かぼちゃのお粥があったりして、迷いましたが、
一番シンプルな
『蒸し鶏かゆとエビわんたん麺のセット』を。
(どちらもハーフサイズで提供されます)
歌舞伎座にも全然行けてないので、
粥餐庁のお粥、久し振り~(〃'▽'〃)
味の変化を楽しめるように
・おかゆのたれ
・黒酢
・ナンプラー が
テーブルの上に置いてありますが、全く必要なし!(笑)
そのままでも十分においしい。
味を変えるなんてもったいない!(笑)
あ、でも梅肉がのせられているので、
お粥が残り1/3くらいになったときに、
かき混ぜました(笑)
エビわんたん麺は初めて食べました。
スープがキラキラしてて見た目も美味しそうですが、
味も美味しかったー(〃'▽'〃)
麺が伸びにくいタイプのものだったのも○。
小ぶりの肉まんと杏仁豆腐もセットなので、
食べ終わるころにはおなかいっぱい&うっすらと汗が。
寒い季節にも絶対におすすめしたいお店です。
これを書きながら、お粥の優しい味を思い出すと、
また食べに行きたくなります(笑)
という感じで、
芸術の秋、食欲の秋の2つを満喫したのでした(笑)