私の手元には、2つのティンシャがあります。
小さなシンバルみたいな形で『チーン』といい音のなるあれです(笑)
ティンシャを初めて買ったのは、
インストラクターになってからしばらくしてからのこと。
当時、師事していたヨガの先生が、
とても素敵な音のティンシャをお持ちで、
倍音好きの私には、たまらない音の響きでした(笑)
今ではエスニック雑貨屋さんがあちこちにあって、そこでも取り扱いがあるティンシャですが、当時はそうでもなく。
ネットで調べた民族楽器のお店に足を運び、店頭に並べてあるいくつかのティンシャを鳴らし比べていたら、店主さんが「全部出してあげるよ(笑)」と、在庫を全部持ってきてくれました(笑) (30個くらいあった(笑))
音の高低、伸び、倍音の揺れ幅、音の硬さ/柔らかさ、全てに個性があり、違いがあります。
鳴らし方や、取り扱い方、
「実は法具なんだよ」などなど教わりつつ、
全てのティンシャを何度も鳴らし、
一番好きな音だと感じたティンシャを買い求めました。
ティンシャは、シャバ・アーサナのおしまいに
『チーン』と鳴らしています。
それとは別に、
代行先では緊張することもあったので、
スタジオに入って準備を始める時にも、
スタジオ全体に響かせるように
『チーン』。
私の勝手なイメージですが、あちこちに存在する
『ざらざらしていたつぶつぶの角が取れ、きちっと整い、やがて落ち着く』
みたいな感じを、ティンシャを鳴らすことで得られる気がするからです(笑) ←意味不明でもいいの(笑)
初代にはずいぶん長くお世話になっていました。
何がきっかけで2代目を買い求めたのかは、
もう忘れました(笑)
今のお師匠さんのところで学ぶようになって、いろいろなことが変わってきたのがきっかけなのかなぁとうっすらと思いますが。
2代目も、お店で鳴らし比べをしました。
そこでも在庫含めて30個くらいを鳴らしました。
初代を買い求めた頃と違って、鳴らし慣れて(?)いるのと、2代目を買いに行ったお店は、質のよいものばかりだったので、それほど時間もかからず、お気に入りの音が見つかりました。
しかし、初代に比べて5倍弱のお値段(^_^;)
お支払いの時に手が震えましたが(笑)、
よいティンシャが手に入り、ウキウキ(^_^)♪
熟練の職人さんの高齢化が進み、同じレベルのものは
もう販売していないそうです。
初代はオンラインのクラスで、
2代目は対面のクラスで鳴らしています。
初代は
倍音の揺れ幅が大きく、
空間や身体をやさしく揺らす感じ。
2代目は
澄んだ音がどこまでも伸びていき、広がりながら、
やがて落ち着いていく感じ。
どちらも『好きな音だなぁ(^_^)』と思うのですが、
未だにうまく鳴らせない時があったり(^_^;)
だいたいそんな時は、
何か悩み事とか心配事があったり、
先の予定に思考がいっている時。
心が『今ここ』に定まっていないと、
音が綺麗に響かないのかもしれません。
(クラスでうまく鳴らせていなかったら、そういうことだとご理解いただけたら(笑))
今回、ティンシャのことを記事にしたのは、
対面のクラスで
「先生のは、音の伸びがすごくいいですね!」
と褒められたからです(笑)
心の中で
『でしょでしょ!?値段が全然違うからね!(笑)』
と思ったりはしませんでしたが(笑)、
密かにこだわっている『音』に気付いてくれて、
とても嬉しかった、という出来事があったからでした(^_^)
いつもありがとうございます