今日もよい日

ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています。

NHKあさイチ「新型コロナウイルス いま知りたいこと」が放送されました

 

 

 

3/2(月)のNHKあさイチは、今いちばん知りたい新型コロナウイルスへの対処法でした。

 

新型コロナウイルス いま知りたいこと|NHKあさイチ

国会中継のために8:55までと、いつもより放送時間が短いのが…。 

 

 

ニュースは『どこそこで感染者が!』というお知らせばかりで、不安をあおるだけとなっているような気がします。

 

本当に知りたいことは、どうしたら感染しないかという、正しい情報

 

今朝のあさいちは、視聴者からの質問に、先生方も丁寧に答えてくれて、内容が重複していたところもありますが、わかりやすくてありがたいことでした。

 

 

 

解説してくれるのは…

 

東京医科大学教授 濱田篤郎さん(海外の感染症が専門)

聖路加国際病院QIセンター感染管理室マネージャー 坂本史衣さん(院内感染症対策が専門)

 

 

 

・正しい知識を持って対処すればそんなに怖い病気ではない

・出回る情報が多いけど、知っておかなくちゃいけないことは、そんなにたくさんはない

 

 

以下、

緑色の字は視聴者からの質問、

青色の字はあらかじめ用意されたボードに書かれていたことです。

赤色の字は覚えておいた方がいいこと、です。

 

 

 

自分と家族が感染しないために 

 

アルコール消毒液がなくても石鹸(界面活性剤)で対策できる。

手洗い用や身体を洗う用の石鹸やボディーソープなどでOK。

 

 

新型コロナウイルスSARSと似ていることから対策が見えてくる

ウイルスの表面にはエンベロープという脂質の膜がある。新型コロナウイルスにアルコールが有効だとされているのは、エンベロープをアルコールが壊して、ウイルスの感染力をなくせるのではないかという説から。

2003年にSARSが流行したときに、アルコール同様にエンペロープを溶かすのに界面活性剤でも同じ効果があることがわかった。

石鹸、家庭用の洗浄剤でOK(界面活性剤という商品は市販されていない)

新型コロナウイルスではまだ実験できてないけど、効果があると思っていい(WHOのガイドラインでも効果があると考えていいだろうと書かれている)

 

 

・ドアノブの拭き掃除

家庭用の中性洗剤でOK。家族でドアの触るところをみんなで話し合って拭く。

 

・洗剤を使った消毒液の作り方

1リットルのぬるま湯に5~10cc以上の台所用中性洗剤を加える

 

Q.次亜塩素酸ナトリウム(台所用の漂白剤など)が有効と聞いたけど?

A.効果はあります。薄めて使うものですが、ただ、塩素なので金属に錆をつくる、刺激臭がある。わざわざ作らなくても台所用の洗剤(中性洗剤)でOK。

 

 

Q.アルコール不使用の除菌シートやウェットティッシュは効果ある?

A.アルコールが含まれていないので、ウイルスを殺す成分は入っていないと考えられる。しかし、拭いたりするころでその表面にあるウイルスや汚れをぬぐい取ったりすることは期待できる。濡れている間は繰り返し使える。

 

 

・服は通常の洗濯で?

OK。洗剤を使っての洗濯を。

 

・洗えない上着とかカバンは?

過度に心配する必要なし(他人と共有しないから)

 

・うがいはどれくらいしたらいい?

効果はわからない。でもやっておくといい。

(うがいは『鵜飼い』から来ているように日本独特のもの。海外ではうがいの習慣はないから研究されておらず、エビデンスがないのだとか。)

 

・加湿は効果ある?

新型コロナウイルスに対する効果はわからない。SARSには効果ある。 加湿し過ぎのカビや、レジオネラ菌の心配を。

 

・タオルを家族で使っていい?

OK(家族に疑わしい症状が出たら分ける)

 

 

外出先での対策

 

布製マスク→咳が出る時に口元を抑えるハンカチと同じ、マスクも咳エチケットとして使う。布製マスクの洗い方はハンカチと同じ。通常の洗濯でOK。

使い捨てマスクの繰り返し使用は効果がなくなっていくと思う。

マスクは感染した人がウイルスを拡散するのを防ぐもの。なので、予防の効果は限定的。

 

マスクよりも とにかく手洗い。手についたウイルスを自分で目や鼻、口に運んで感染してしまうことが多い。手洗いに力を注いでください。

マスクの弊害もあります。咳もなく健康な人がマスクをしているけど、結構、マスクをさわるついでに顔を触っている。

新型コロナウイルスは目、鼻、口から入ってくる。マスクを触ることで、感染することもあるのでなるべく触らない。

 

 

 

・外出で避けるべき場所は?

空気が入れ替わりにくい場所で、多くの人が近くで話し続けるような環境。窓がないような締め切った場所。手を伸ばすと人に触れられるような距離に人がたくさんいて、その人たちがおしゃべりをしている、というような場所は、唾液に交じってウイルスが飛んでくる。

空気の入れ替えができている場所は怖がり過ぎなくていいです。

 

 

Q.温泉旅行はキャンセルした方がいい?

A.飛行機は15分に1回、外気と内気の総入れ替えが行われている。空気も上から下に向かって流れているので、ウイルスが飛び散るということはあまりないです。

列車は空気の入れ替えはあまりなく、こもります。ただ、閉鎖空間ではあるけれど、大声で騒いだりしている人はあまりいないので、移動中は心配なし。

むしろ、駅や空港の方が、閉鎖空間&人が大声で話すので危ない。

人の少ない公園や混雑していない動物園は問題ない。(人がたくさんいたら×)

 

 

 

・高齢の親が閉じこもっていて心配

屋外で感染することは考えにくい。適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠で抵抗力つけることの方が大切。高齢者は外出しないことで足腰が弱ったり、気持ちがふさいで食事がとれなくなったりすることが心配。適度に散歩したほうが体力をつけるためには重要。

 

 

 

Q.電車のつり革は手袋付けた方がいい?

A.つり革、手すりは状況に応じて使う。乗っている間は首から上に触らない。皮膚には角質があるので細菌やウイルスは皮膚からは入らない。顔などの粘膜から入ってきます。手袋することが予防というわけではく、手袋のまま顔に触ることが怖い。首から上を触らないようにして、電車下りたら十分な手洗いをしましょう。満員電車でも可能であれば、窓を開けて換気した方がいい。花粉症の人への配慮や寒さには十分に気遣いを。

 

 

 

家族に疑わしい症状が出てしまったら

 

・風邪・インフルエンザとの見分け方は?

Q.子供の学校でインフルエンザが大流行しています。新型コロナウイルスと決定的な症状の違いある?

A.明確な症状の違いはなく見分けるのは難しい。4日経って、重症になる人は肺炎になるというのが新型コロナウイルスの特徴。

 

・4日間、様子を見ないといけないの?

風邪の症状や37.5℃の発熱が4日間(高齢者、基礎疾患のある人とは2日)様子を見るようにしてください。

 

Q.もしインフルエンザにかかっていたら、4日間、自宅で様子を見ている間に薬が効かなくなるのでは?

A.4日間様子見るには2つ理由がある。

1.医療機関の混雑を避けるため

2.医療機関で調べても、新型コロナウイルスに感染している人は実は結構少ない。

 

医療機関に行くことで、本当に新型コロナウイルスに感染してしまうというリスクがある。

症状がつらい(高熱が続く、怠い)人は早めに受診してもいいということなっているけど、まずはコールセンターやかかりつけ医に連絡してから。

 

 

・市販薬を飲んでも大丈夫?

〇 市販薬(いつ何を飲んだか記録)

× 残っている処方薬(抗生物質など)

 

・家族に具合の悪い人が出たら

基本的な対応はインフルエンザの時と同じです。

・具合の悪い人は別室に

・患者本人とお世話する人はマスク

・換気をする(空気がこもってるなと感じたら。1日何回かでいい)

・食事は?→別の部屋で、食器の共有を避ける

・洗濯は?→一緒でOK。80℃10分という情報を見たことがある人がいると思うけど、それは病院でシーツや服(パジャマ)を洗濯をするときの基準。病院にはいろんな病気、症状の患者さんがいるので、おもだったウイルスや細菌を殺してしまえる設定が80℃10分。家庭ではそんな高温でする必要はない。普通に洗剤使ってたらOK

・入浴は?→入る場合は患者が最後。触れたところは掃除する

 

 

Q.呼吸器の持病がある。人混みは控え、手洗いも気を付けています。家族は満員電車で通勤しているのでウイルスを持ち帰ってこないか心配。

A.重症化しやすい基礎疾患というものがあります。

・心臓疾患、糖尿病、高血圧、呼吸器疾患(ぜんそく)の基礎疾患がある人

免疫抑制剤抗がん剤を使用している人、透析を受けている人

高齢者も気を付けてください。

 

 

Q.妊娠中です。人混みを避けたくても仕事も生活用品の買い物もしなければいけない。感染は避けたい。どうしたらいいですか?

A.妊娠中は免疫機能が落ちるので感染リスクが高いです。新型コロナウイルスについては、これまでは、妊娠中に罹ったから重症化したとか、おなかの赤ちゃんに影響したというデータはない。とにかく手洗いをしっかりと。

 

 

 

真偽が不明のものについて

 

・中国からの手紙や荷物にウイルスはついていますか?

→ × 間違い。物の上ではウイルスは生き残らないから安全

 

・27℃以上のお湯を飲むことは?

→ × 根拠なし。細菌やウイルスが死滅する温度は60℃以上。60℃の飲み物など実際には飲めない

 

・あおさ、ショウガ、発酵食品を食べると感染しない?

→ × 根拠なし

 

・電車のドア側に立つと感染しやすい?

→ × 根拠なし

 

・ハッカ油などやアロマは予防に効く?

→ × 根拠なし

 

・飲酒で喉を消毒できる?

→ × 根拠なし

 

 

 

Q.家族が海外からの荷物を取り扱う仕事をしています。

Q.感染者が触った商品を触ることで感染しませんか?

A.時間が経ったものからは感染しない。スーパーなどの場所で感染者が触ったものを知らずに触り、ウイルスが手についてしまうことはあるかもしれない。でも、大事なことは手で顔を触らないことと、石鹸で手を洗うこと

 

 

Q.プールは?

A.感染した人が泳いでいて、それがプールの水で拡がるかというと、プールの水で薄められる&塩素で拡がらない。

心配することはないと思います。

 

 

Q.風邪と比べてどんなことが脅威ですか

A.罹った人の1~2割が肺炎を起こす。その中の何人かは重症化したり、亡くなったりする。8割の人は風邪と同じで普通に治ってしまうけど、何割かは重症化することがあるということが違い。

 

 

Q.指にけがをしています。湿疹もあります。傷や炎症からもウイルスは侵入しますか?

A.侵入する可能性はあります。傷にはばんそうこう。手荒れしやすい人はクリームなどよく塗って、手荒れを予防してください。

 

 

Q.待機期間が4日間とあります。インフルエンザの薬は早めの投与とされているけど、それと反してるのでは?

A.インフルエンザは熱が39℃くらいまで上がるので新型コロナウイルスに比べるとかなりつらい。コールセンターで相談した上で受診するといい。

 

 

Q.薬局勤務です。「界面活性剤そのものは売っていない」と説明していただけると助かります。

A.石鹸、ハンドソープ、台所用の中性洗剤を買ってください。

 

 

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番組冒頭で

 

 

・正しい知識を持って対処すればそんなに怖い病気ではない

・出回る情報が多いけど、知っておかなくちゃいけないことは、そんなにたくさんはない

 

 

とお2人の先生はおっしゃっていました。

 

 

何度も言及していたのが、

 

・石鹸での手洗いと

 首から上を手で触らないようにする

 

ということでした。

 

 

・今年身につけた感染予防の習慣は来年以降も続けましょう

 

ともおっしゃっていました。

 

 

インフルエンザの患者数が、例年よりもずいぶん低いと発表されています。

 

新型コロナウイルス予防のために、私たちが取り組んでいることが、インフルエンザ予防に功を奏しているということです(^_^)

 

咳エチケット含めて、全ての人にとっての当たり前になったらいいなぁと思います。

 

 

こちらは今朝のニュース

感染拡大は空気がよどみがちな閉じた環境 新型コロナウイルス | NHKニュース

 

私はハンドソープより石鹸派(^_^)

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番組では「換気の良いところなら大丈夫」とあったけど、

さっぽろ雪まつりで感染した人いたような…