今でこそ、7~8㎏の荷物を背負って階段を上がっていける私ですが、以前はそれができませんでした。
駅の階段の途中、平らなところで一度立ち止まって休まないと、その先、足が上がらないし、心拍数がものすごく上がってしまうのです。
原因は 貧血 です。
ある時病院で顔の血色のなさを指摘され、下まぶたをあっかんべーされ、先生は一言「白いな…」と。そして、採血。
1時間ほどして結果が出ました。
ヘモグロビンの量が 4.3。
女性の標準値は 11.3~15.2 です…。
普通の人の 1/3 しかないことが判明しました(^_^;)
採血の結果を見た先生は
「これ、すごく危ない状態だから、今日は入院してってください!」
と言いました。
そんなこと言われても、私にも事情ってものがあります(笑)
「じゃあ、危ないから家までタクシーで帰ってね…。」
と先生は言いますが、懐事情ってものも(笑)
ヘラヘラと笑っていた私に先生は、ちょっと厳しい口調で
「事故とかで出血して、今のヘモグロビンの数値になったら、確実に死んでるレベルなんですよ!?ゆっくりじわじわとこの数値まで落ちていったから、身体が奇跡的に慣れた状態になってはいるけど。これだけ酷い貧血だと、心臓にもすごく負担かかってるんだよ?」
私、死んでるの(^_^;)?
翌日から、朝、病院に行って、鉄分の注射を打つこととなりました。
1か月休まず続けまして、その後注射から飲み薬に。
今は飲み薬も飲まなくてよくなり、おかげさまですっかり元気です(^_^)/
貧血が始まった原因はわかっています。
お肉を断ったことです。
肉を食べなくなる。
ヨガとまじめに向き合うと、誰もが通る道であるかもしれませんが(笑)
ありえないくらい酷い貧血を経験した今は、お肉も身体の大事な構成要素であることが痛いほど理解できたので、遠慮なく、ありがたく食べています(笑)
食べ過ぎ(笑)
なぜこんなことを書いたのかといいますと、新聞の記事に次のように書いてあるのを見たからです。
健康診断で貧血を指摘された40代の女性。以前から貧血を指摘されることが多く、食生活について尋ねると、肉や魚がもともと好きではなく、最近はほとんど口にしないという。
こういった菜食が心血管病の発症に影響があるかどうかを観察した研究結果が今年9月に報告された。
約5万人のイギリス人を対象に、食事スタイルの違いによって心血管病の発症に差があるかどうかを18年間観察したもの。
食事スタイルは
1.菜食グループ
2.魚食グループ(肉は食べない)
3.肉食グループ(魚、乳製品、卵を食べる場合も、食べない場合もある)
の3つに分けた。
結果は肉食に比べて、菜食と魚食では虚血性心疾患の発症がそれぞれ、22%、13%少なかった。
また、
菜食は、肉食に比べて虚血性心疾患を起こしにくいことは、過去のいくつかの研究結果でも示されている一方、菜食や魚食では脳出血が起こりやすくなることもわかっている。これはコレステロール値が低いことに関係していると考えられている。
菜食の人はビタミンB12、ビタミンD、必須アミノ酸、n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)の血中レベルが低い傾向にある。
動物由来の食品は、こういった何らかの栄養素を介して、脳卒中に予防的に働いている可能性が。
菜食の人は、鉄や亜鉛、カルシウムの不足に注意しなければいけない。
ともありました。
心臓病と脳出血、どっちがいいですか(^_^;)?
私の周りのヨガ関係者でもさまざまなスタイルの菜食主義者さんがいます。
生野菜しか食べない人は
「毎日、朝と夕方にお風呂に入る」
と言っていました。
理由を聞いてみると
「常に寒いから、お湯で温めないとやっていけない」
と真面目な顔で言っていました。
・・・。
とても仲がよい相手であれば
「それでいいのかーい(^_^;)?」
と言えますが、そうもできなかったことを思い出します。
一緒に食事に行くにしても、お店選びに難儀していたので、いつの間にか疎遠になってしまいましたが(^_^;)
今はどうしているのかな。
『身体の声を聴いて』
ヨガのクラスでよく言っています。
私は、身体の声を聴かずにヨガにのめり込んだ結果、重度の貧血になりました。
まだ若かったので少々の無理ができていたのが、余計によくなかったのかな。
どうしてもお肉を食べられない人もいらっしゃると思います。
鉄分を多く含む野菜や大豆製品と、柑橘類(ビタミンC)を同時に摂るといいです。
もし可能であれば、少しずつでいいので、お魚や、アサリやカキなどの魚介類を食べられるようになったらいいな、とも思います。
私も経験した鉄剤の注射や飲み薬は、長期に渡ると、肝臓にものすごく負担がかかりますから、なるべく普段の食事で貧血を改善できるといいですね。
貧血が発覚してからは『鉄玉子』というものを毎日使っていました。南部鉄でできていて、鉄分補給にいいと聞いたので。
お湯を沸かす時に、やかんやお鍋にポンっと入れて使っていました。
鉄分が水に溶け出して、鉄分の補給になるのだそうです。 最近は使ってません(^_^;)
お正月の黒豆を美しく仕上げるのにも、すごくいいようですよ(笑)