この記事のつづきです。
美しいバラを堪能して帰ろうとした時に、
この貼り紙が目に入りました。
厄攘=やくじょう、と読みます。
染筆「厄攘」/ みんなで書こう百萬枚修行 / 受付中(無料)と書いてあります。
『無料』の文字に心が躍りましたが、よく考えてみると、松尾寺は入山料(拝観料?)みたいなものも駐車場代も一切かからないお寺です。
いくつかあるお堂にお賽銭をチャリンと入れることしかしていないのに、毎回、おいしいお水を分けていただき、5月はバラやサツキ、6月はカサブランカ、9月はお月見(以前はお月見の日に『月輪観』をご指導いただいていました)を楽しませていただいているだけでなく、日本最古の厄除け霊場として、私たちの厄を払ってくれているのです。
『いつもお世話になってるのだから、後からお金を納めることになってもいいのだ(^_^)』と気持ちと『久し振りに毛筆にチャレンジしたいぞ(^_^)/』というワクワク感から『厄攘』を書いて奉納することにしました(^_^)
『厄攘』について
こちらをご覧ください(^_^)
1人1人が毛筆で書いた『厄攘』はこちらの塔に納めるようです。
落ち着くお部屋で筆文字を
『厄攘』を書く場所は、バラ園の入り口にお守りなどを分けて下さる場所があり、その横です。
係の方がいらっしゃったので「厄攘を書きたいのですがー」と声を掛けましたら「こちらにどうぞー(^_^)」と。
靴を脱いで下駄箱に入れ、小さなお部屋に案内されます。
8人でいっぱいになる長細いお部屋。
それぞれの前に硯セットが置かれています。
半紙から目を上げると 、こんな景色です
実はテレビで見ていたのでした(笑)
4月、奈良テレビ放送の番組で、笑い飯の哲夫さんと、南かおりさん(関西では『ほんでなんぼ』という通販番組でおなじみ(笑))が松尾寺で、『厄攘』の字にチャレンジしているのが放送されていました。
『攘』の字の画数が多いので書くのが難しそうだなあと思いながら、私もそれを見ていました。
哲夫さんは、南かおりさんが先に書いているのをじーっと眺めていて、文字のバランスをどうしたらいいかなどを盗みながら、自分の『厄攘』を綺麗に完成させるという頭脳プレイ(笑)
南かおりさんの『厄攘』は『攘』の字がとっても大きくなっていて、男らしい感じに仕上がっていました(笑)
そんなことを思い出しつつ、いざ。
「あの横にある見本を見て、でも、自分が書きたいように書いたらいいですよー(^_^)」と係の人はおっしゃいます。
下手でもいいんですよー、の見本のような見本(笑)
さて。心を落ち着けて。
・・・数分後。
私が書いたのがこちら。
細かいあれこれについて思うところはありますが、自分では、予想よりも上手に書けたなあと思っています(笑)
久し振りに毛筆を手にして、持ち方すら忘れていることに気付きました(笑)
そして、筆にどのくらい墨汁を含ませたらいいのか、紙への筆の置き方、筆の走らせ方(?)などなど、どうしたらいいのかわからないことだらけ(^_^;)
でも、雑念が浮かばず、目の前の半紙と筆の先だけに意識が向いている。
とてもマインドフルな時間でした。
(綺麗に書きたい!という邪念はありました(笑))
ものすごく集中して書いたので、書き終わった時には爽快感すらありました(笑)
書き終わったものは、バラ園の入り口にある箱に納めて、お守りを分けていただけるところで記帳(氏名と年齢だけ)しました。
その時に係の人から「松尾寺は初めてですか?」と話しかけられたので「何度かお月見の時にお邪魔しています(^_^)」答えました。
「墨で字を書くのは久し振りっていう人が多くて、でもみんな楽しそうなんですよ(^_^)」と係の人。
確かにこれは楽しい・・・。
罰当たりかもしれないけど、ものすごく楽しかったです(笑)
そして、後から志納金(お布施?)を匂わされるようなことはありませんでしたので、再び本堂にお賽銭を納めさせていただきました(^_^)
松尾寺はとても気持ちのいいところです。
とてもおいしいお水も飲めますし、日本最古の厄払い霊場。
美しいバラを満喫し、さらに今回は、楽しさが伴う集中の気持ちよさを経験をすることもできたので、来てよかったなあと思いました。
バラは6月2日(日)まで。
『厄攘』は100万枚に達するまで行われるようです。
松尾寺では夏休みの子どもさんには『一休さん体験』もあります。
小学3~6年生男子に限定しているのが悔しいと思う私(笑)
夏期心身修練教室(一休さん)|日本最古の厄除霊場「厄攘」唯一の寺 大和松尾寺
気候のいいこの時期に、バラの香りの松尾寺にお出掛けしてみてはいかがでしょうか?(^_^)