今日から二十四節季では 大寒(だいかん)です。
一年で最も寒さが厳しい時期です。
この時期に汲んだ水は雑菌が少なく、身体にもよいとされています。
『寒仕込み』とラベルに記載された日本酒やおしょうゆ、味噌を見掛けたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
寒さの厳しいこの時期に仕込むことで腐敗しにくくなるのだそうです。
切り干し大根
私は切り干し大根が好きなのですが、パッケージに『寒造り』と書いてあるのを見たことがあります。
寒さの厳しいこの時期に仕込んだものなのでしょう。
おいしさと栄養が3割増しのイメージ(笑)
あながちこれは間違いではないのです(^_^)
実は大根を干すことで、食物繊維、カルシウム、鉄分などの含有量が増えるのだとか。
寒さが厳しいほど、よい切り干し大根になるそうです。
カルシウムの吸収にはビタミンDが欠かせないので、切り干し大根の煮物を作るときに、きのこ類と一緒に煮るとカルシウムの吸収率も上がります(^_^)/
ビタミンDはお魚にも含まれているので、お魚のおかずと一緒に食べてもいいです。
そんな切り干し大根、使うときにはさっと洗って、水で戻します。
その切り干し大根の戻し汁、どうしていますか?
おそらく、捨ててしまう方がほとんどだと思います。
実はあの戻し汁にも栄養がたっぷり。捨てるのはもったいないと思います。
お味噌汁のお出汁として使うと、自然な甘みのあるとてもおいしいお味噌汁ができます。カレーやスープにも。
これはマクロビオティックの先生から教えていただきました。
ぜひお試しください(^_^)
大寒の過ごし方
寒さが身体をこわばらせます。
関節が痛んだり、筋肉のひきつった感じ、差し込むような痛みは寒さのせいかもしれません。
温めるとおさまる痛みは寒さからの不調です。
寒さから身体を守るようにしましょう。
暖かくて脱ぎ着しやすい服は、寒さから身を守るだけでなく、暖房のよくきいたお部屋ですぐに脱げるので重宝します。分厚い一枚ではなく、少し薄手のものを重ね着するといいと思います。
寒さからの防御として私がしていることをつらつらと。
頭には耳まで隠れる毛糸の帽子、外気にさらされる耳には耳あて、首には巻き物(夏でもお伝えしてますね(笑))、手には手袋、足首にはレッグウォーマー、手首にはアームウォーマーなんてものもあります(^_^)
他にも、背中や仙骨のところにカイロをくっつけていることもあります。
寒いのが苦手なのです(^_^;)
大寒のツボ
ツボ押しは吐く息でじんわりと押し込んで、吸う息で力をゆるめるようにします。
強い力で押したり、いきなり押すと、痛みやだるさが残ったりすることがあるので、痛気持ちいいくらいの強さで。
1つのツボにつき5回くらい押すのがちょうどいいのだそうです。
ツボ刺激にはお灸もいいですよ(^_^)
承山(しょうざん)…足の疲れ、むくみ、冷えによいツボ
寒さの厳しい時期に、筋肉が冷えて起こるこむらがえりや、ぎっくり腰によいツボです。
場所は、つま先立ちをしてふくらはぎの筋肉をもりっとさせ、アキレス腱に指を当て、上に上がっていくと、ふくらはぎの中央に凹んでいる場所があります。そこがツボです。
合谷(ごうこく)…首から上の症状によい万能のツボ
(画像はネットからお借りしました)
首から上のお悩みによいというツボです。
風邪のひき始め、頭痛、歯痛、口内炎、花粉症などにいいだけでなく、美肌(顔色の悪さ、くすみ、むくみ、たるみ)にもよいそうです。
せんねん灸のお店で開催されているお灸教室でも、ここにお灸を据えることが多い万能のツボです。
場所は、手の親指と人差し指の骨の交わるところから、やや人差し指寄り。押すとズシッと響くところがツボです。
よもぎ風呂
入浴は冷えた身体をてっとり早く温めるよい方法です。
よもぎは、身体の芯から冷えをとってくれる漢方の入浴剤です。
乾燥したよもぎの葉をお茶パックや目の細かい洗濯ネットに入れて、浴槽に入れるだけです。
煮出したものを浴槽に入れるのもいいと思います。
乾燥したよもぎの葉は市販されていますから、できれば無農薬のものを探してみてください。
せんねん灸のお店にも小分けされた お風呂用よもぎが売っていたような…。
大寒の食べ物
ショウガ、シナモン、ネギ、ニンニクなどがこの時期の身体を温めてくれます。
以前、外のイベントで、お相撲の錣山部屋(しころやまべや)が作るちゃんこ鍋を食べたのですが、肉団子にショウガとニンニクがたっぷり練り込まれていましたし、ネギや白菜、にんじんなどの野菜もたっぷりの おいしいお鍋でした。
ちゃんこ鍋はこの時期にいいなあと思います(^_^)
ニンニク
古代エジプトでピラミッド作りに携わった人たちも、パワーをつけるためにニンニクを常食していたそうです。
世界中で力がつくとされているニンニク。
日本でも江戸時代にはすでに疲労回復によいと食べられていたとか。
風邪にもいいそうです。
胃を温め、消化を助けてくれるはたらきがあります。手足の冷え、食欲不振にも。
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寒さのピークに体調を崩すと回復に時間がかかります。
やってくる春を軽やかに楽しく過ごすためにも、この時期の寒さから身を守り、身体を温める食材で身体の内側から温め、手洗いうがい、マスクなどで風邪やインフルエンザの予防にも努めましょう。