最近、東洋医学がテレビ番組などでも頻繁に取り上げられるようになっています(^_^)
東洋医学のあれこれを知って、今年一年を元気に過ごせますように。
番組の内容をざざーっと文字化したのが今回の記事です。
ボリュームすごいですが、備忘録として、私が見直すためにも記事にしました(笑)
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ツボを刺激する鍼・お灸、そして漢方。「鍼はたくさん刺すので怖い感じ」「本当に効くの?」よさそうと思っていても二の足を踏んでいる方、多いのではないでしょうか。
鍼灸と漢方の専門家が東洋医学との上手な付き合い方を伝授します。
1.いますぐ自分でできるツボ押し
ストレス、食べ過ぎに効く厳選した4つのツボを大公開
2.肩こりや腰痛などの自分ではどうにもできない痛みには鍼やお灸
3.冷えやだるさなどの『なんとなく不調』には漢方の出番
同じ症状でも人によって効く薬が違ってくるそうです。自分がどんな冷えのタイプなのか見極める方法をお伝えします。
4.さらに中国へ
東洋医学の本場、中国に行ってきました。ご長寿さんの多い地域で見つけた元気の秘訣『薬食同源』。日々の食事が大事だったんです。健康長寿によい食材を漢方の専門家が伝授します。
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近江アナウンサー「勘九郎さんは鍼・お灸、漢方などを試したことありますか?」
勘九郎さん「はい。全部やったことありますけど。鍼が苦手です…痛いというか注射もだめなんで。看護士さんに抑えつけられていつも注射を…。尖ったものが嫌いなので。」
「子どもじゃないんだからー(^_^;) 」と華丸さんにつっこまれていました(笑)
綾瀬はるかさん「私も一通り経験があります。鍼はやっぱり苦手です。漢方は子どものころから母が風邪をひいたときに煮出してくれていたので、お薬を飲んだことなかったです。」
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東洋医学は頭痛、冷え、めまい、耳鳴り、不眠、うつ、食欲不振、便秘、目の疲れ、高血圧、低血圧などいろいろな不調に効くとされています。
1.自分でできるツボ押し
ツボ人間登場(笑)
身体中の黒い点はツボ。
路線図のような線は経絡といって、関連するツボを結ぶもの。
WHO(世界保健機関)では、全身に361か所ツボがあると定めています。
(世界中では1000以上のツボがあるとする地域もあります。)
今日はその中からこれだけ知っておけばいいという4つのツボをご紹介します。
ツボ押しの注意点
腫れている部分は押さないこと。炎症を起きていると悪化させてしまう恐れがあります。
いきなり強く押さないこと。ゆっくり押して痛気持ちいいところでとめてください。
合谷(ごうこく)…頭・肩・歯の痛みなど、首から上の症状に効くツボ。
人差し指と親指の交わるところから少し内側。人差し指寄り。痛気持ちいいくらいの強さで一か所につき3秒くらいキープ。そしてゆっくり離します。左右それぞれ5回が目安。
郄門(げきもん)…不安、焦りなどの心理的なストレスなどの解消。緊張する場面の前に押すのもよい。
腕の内側、手首と肘のまんなかから、親指一本分手首寄り
足三里(あしさんり)…胃の不調、足の疲れなどの解消
指でL字を作り、親指の内側を膝の皿の上端に当てる。中指が当たる骨の横あたりにある。指を重ねてゆっくり押す。
三陰交(さんいんこう)…月経に伴う不調、冷え、むくみなどの解消。女性にうれしいツボ。
内くるぶしの頂点に小指を当てて、指4本分上がったところ。人差し指の関節があるあたり。
4つのツボで身体をだいたいカバーできるとされています。
Q.押す場所がむずかしい、押しちゃいけないところ押してるのでは?
A.だいたいのエリアみたいなのがあるので、ここだ!というところではなく、自分で痛気持ちいい場所(ツボ)を探すことが大事。
攅竹(さんちく)…目の乾燥や疲れなど眉頭のくぼんだところにあるツボ。目を閉じた状態で斜め上の方に押し上げる。
Q.一日に何回もやってだいじょうぶ?
A.やり過ぎるのはよくない。一度にたくさんやったり、強く押すと後に痛みやだるさが残ることがあるので適度にやることが大事。5回押す。勉強やパソコン作業などで目が疲れている人は、休憩時間にやるといい。
ここで勘九郎さんが質問します。
Q.おなかが緩いのですが…
京都で53年開いているバーが閉店するということで、暮れに新幹線がなくて、飛行機で京都に行った。
飛行機に乗った直後に大変な腹痛(勘九郎さんは『OPP(おなかピーピー)と表現(笑)』)に見舞われたのですが、そういうときのツボって?
A.冷えて下痢しやすい人は胃経という経絡にある梁丘(りょうきゅう) 膝の上指3本分上押してもいいしカイロで温めてもいい。「おなかじゃなくてここ(ふともも)をあっためたらいいんですかー!」と勘九郎さんも驚いていました。
2.肩こりや腰痛などの自分ではどうにもできない痛みには鍼やお灸
鍼治療をしたことがない3人の一般女性(かなさん、ゆきさん、みどりさん)が登場。3人とも鍼には怖いイメージがあるようです。
1人目の女性(かなさん)は肩こり歴15年。
肩に石がのっていると表現します。治療室ではまず、首を後ろにそらす動きをしてもらって、肩の痛みが出るか先生は聞いています。
首に怪我がないかチェックしているのです。
そこから先生は肩だけでなく全身の様子を診ます。
ベッドに横たわった状態で、肩ではなく、まず足などを軽く押していって痛みがあるかどうか聞きます。頭も。
あごの関節に触れて口を開けたり閉じたりしてもらっています。
同様におなかや腕もチェックしていき、不調の原因を探ります。
先生の見立てでは、全身に緊張が見られ、それが肩こりにつながっているということでした。
「できるだけリラックスした状態を作って、肩こりの治療を加えていくのがいい」と先生は判断、いよいよ鍼の登場です。
最初は頭のてっぺん、両耳と身体の中心線が交わる『百会』というツボです。
頭にはリラックス効果の高いツボがたくさんあって、緊張が解けてくるといいます。鍼初体験のかなさんは「全く痛くないです」と言っています。
鍼治療で使われる鍼は0.2mm。注射鍼は0.8mmなので1/4ほどの太さしかありません。先端が丸みを帯びていて、皮膚や筋肉をかき分けて入っていくので痛みが少ないといいます。
その後顔や、腕、おなか、足と、合計21か所に鍼。
全身の緊張が解けたところでようやく肩へ。
肩へは鍼を刺した後、上下に動かしてツボを強めに刺激します。
治療開始から1時間。「上を向く動作で痛みが出ますか?」と先生が聞くと、女性は「最初と全然違います。いつもの痛みが、いまは驚くほどないです。」と満足そう。
Q.ツボを刺激することでなぜ不調が解消するの?
A.東洋医学では身体の状態を示す気血水(きけつすい)という独特の考えがあります。気=エネルギー、血=血液、水=リンパ液など血液以外の体液を指すといいます。身体の中を気血水がめぐっていれば健康な状態。その流れが滞ることで病気が引き起こされると考えられています。
鍼でツボを刺激すると滞った流れが戻り、不調が解消されるのだそうです。
先生「いかにツボを刺激することでめぐりをよくしてあげるかが治療のポイントになると思います」
局所だけではなくて、東洋医学的な考えを用いて治療を行う時には全身をみて、不調の原因がどこにあるのか探って、全身のバランスを整えることが不調の改善につながるというのが東洋医学での考え方なのです。
勘九郎さんはおっしゃいます。
「鍼が効くのはわかってるから、怖いんだけど、どうしようもないときには今は行くようにはしている。本当に効きます。」
ここまでわかった ツボがきくメカニズム
ツボ刺激、科学的にも効果があるとわかってきました。
大阪体育大学の研究室です。
トレーニングでパンパンに張ったスポーツ選手のふくらはぎ。
そこにある飛揚(ひよう)というツボに鍼を刺し、筋肉の様子を超音波エコーで調べました。
赤や緑が柔らかい部分、青が硬い部分を表わしています。
刺す前と刺した後の比較してみると、刺した後は赤や緑の柔らかい部分が増えているのがわかります。これ、筋肉がほぐれた証拠なんです。
なぜ鍼で筋肉がほぐれるのか
最新の研究では『ツボ』は神経や血管が分岐するポイントにあることがわかってきました。
鍼の刺激が神経に伝わると、その傷を治そうと血管を拡張する物質が分泌されます。
すると血流がよくなり凝り固まった筋肉が柔らかくなると考えられているんです。
さらにツボの中には身体全体に作用するものもあります。例
えば先ほど出てきた百会という頭のてっぺんのツボ。
百会への刺激はストレスホルモンを出している脳の視床下部に作用、ストレスホルモンの分泌が抑えられることがわかってきました。
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鍼初体験2人目のゆきさんは20年来の肩こりがたった1時間の鍼治療で解消しました。
そして3人目、みどりさん。鍼以外の治療で解消を目指すことになります。
お灸治療で肩こり解消を目指す
みどりさんに鍼を試したところ、過敏な反応があったり、やせ型・体力がないなどの特徴があったため、お灸のおだやかな熱の刺激で治療を行うことにしました。使われていたのはせんねん灸のソフトタイプ、竹生島でした(^_^)
大吉さん:「鍼って誰にでもいいという訳じゃないんですか?」
先生「患者さんの状態や、刺激に対する感受性というものを考慮します。鍼にも合う合わないというのはあると思います。」
鍼による刺激か、熱による刺激であるかが違うだけであって、ツボへの刺激という意味では変わらないのだそうです。
近江アナウンサー:「鍼とかお灸治療ってだいたい一回おいくらくらいの金額で、頻度はどのくらいで通うものなのですか?」
先生:だいたい3000円~6000円くらいかかります。都心だともう少し高くなるかもしれません。週に1回か2週間に1回の頻度で5回くらい続けましょうとご案内します。その期間の中できちんと効果がありそうかということを判断しています。
大吉さん:「健康保険はききますか?」
先生:「保険診療となるもの→神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、頚腕症候群、頸椎捻挫後遺症などの疾患に限られます。治療を受ける際は医師のの同意書が必要です。保険が使えるかどうかは鍼灸院によって違うので、まずはお問い合わせください。」
ツボ刺激、こんな不調にも
下着の販売店を営む長谷川さん。頻尿に悩んでいます。
「1時間に一回くらいトイレに行きます。バタバタしている時は我慢している感じです。」とインタビュー中にも尿意を催してトイレへ。
その後も様子を見ていると、撮影開始から17分後にトイレ。
その後も1時間経つか経たないかくらいでトイレへ。結局、5時間ほどの撮影の間に7回もトイレに行っていました。
長谷川さんの頻尿の原因は「過活動膀胱」。
過活動膀胱とは
普段、尿が溜まると膀胱の筋肉がゆるみ、膨らんでいきます。いっぱいになると自律神経の指令によって膀胱の筋肉が収縮、この時に尿意を催します。ところが過活動膀胱では、自律神経に異常が起き、尿が溜まっていないのに膀胱の筋肉を収縮させる指令が出てしまいます。このため頻繁に尿意を感じてしまうのです。
東京都健康長寿医療センターではツボ刺激によって、過活動膀胱の治療を行っています。
その方法はローラー。ローラーを使って会陰(ツボ)を刺激します。
先生「突起はありませんが、皮膚を刺激するので鍼と同じような刺激になります」
会陰は肛門の少し前にあるツボ。このツボをローラーを横に滑らせるようにして、やさしくゆっくりと10往復なでます。
これで過活動膀胱を改善させるといいます。
会陰をさすると、刺激が仙髄というところに伝わります。
仙髄は膀胱の筋肉をコントロールする自律神経が通る場所。
膀胱の過剰な収縮が抑えられ、尿意がなくなるというメカニズムです。
長谷川さんにも試してもらいました。使ってみた感想は?「こんなのでいいのかな、という感じですけど…」。
半信半疑の長谷川さんですが5日後、徐々に変化が。
「やり始めて1~2日くらいはトイレに行くのが2時間に1回くらいに減って、ここのところは3時間くらいもっている気がします。スゴイですね、びっくりします(^_^)」
ローラーがなくても自分の指でもできます。
ポイントはやさしく、ゆっくりさするということ。
強くさすってしまうと、かえって過活動になるので注意が必要です。男性にも効果はあります。
3.『なんとなく不調』には、漢方
スタジオにたくさんの生薬が登場します。
漢方というのは生薬を2種類以上組み合わせて作られています。
例えば葛根湯。葛根(葛の根)、生姜などを7種類組み合わせてできています。
漢方は、冷えやだるいなどの『なんとなく不調』によく効くとされています。
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冷えにお悩みの菊池さん。
家でテレビを見るときに欠かせないアイテムが、もこもこスリッパ、毛布2枚(膝にかける)、さらに手先を温めるゆたんぽ、身体にはカイロも貼っていて、足元には小さめの電気ストーブ。ちなみに室温は28℃。1年のうち半年はこのスタイルで過ごしているそうです。
最近は冷えに加えて、頭痛や胃もたれ、身体のだるさなど、さまざまな『なんとなく不調』を感じています。
そんな菊池さん、東京女子医科大学の東洋研究所(漢方のクリニック)を訪ねました。
漢方専門医の木村先生、冷えに悩む女性を数多く診てきました。
「たかが冷えって言うけれど、その冷えが原因となって、身体の不調や気持ちの不調、美容面など、いろいろと関係します。」
まずは問診。漢方では身体の不調を事細かに聞いていきます。
・夢を見やすい ・光は眩しいか ・めまいは、ふわふわorグルグル? など。
続いて脈診。脈の強弱をや速さを診ます。
さらに舌を診る舌診(ぜっしん)、舌の色や状態をチェック。
最後は腹診、おなかを触ったり、軽く叩いたり。こうして全身を1時間近くかけて調べます。ここまで細かく調べるのはなぜなのでしょうか。
先生「漢方では同じ症状でも原因は人によってさまざまであると考えていて、その人に合った漢方薬を処方するのです。」
先生は冷えだけでも20種類の漢方薬を使い分けています。
菊池さんの冷えの原因は全身の血流の低下が原因とみた先生、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)を処方しました。
そして飲み始めて1か月。すぐに頭痛が解消、胃痛も改善、今では冷えが少し楽になったといい、布団に入ったらすぐに足先がぽかぽかするようになったそうです。
冷えのタイプ3つ
前提として、冷えの裏に甲状腺の異常や膠原病などが隠れていることもあるので、冷えが続く場合は医療機関に相談した方がいい。ネットでも漢方薬は売っているけど、副作用もあります。自分に合わない薬を飲んだときは、不快な症状が現れることもあるので、まずは医師や漢方に詳しい薬剤師に相談しましょう。
木村先生によると血行不良タイプ、胃腸虚弱タイプ、新陳代謝低下タイプの3つに分けることができると言います。
血行不良タイプ…冷える場所は手足の先。肩がこりやすい、冷えとのぼせがある、目の下にクマがあるなどの特徴があります。対策は、足首ストレッチや青竹踏み(このタイプの人は足首が硬い人が多い)、きつい下着をつけない、深呼吸(リラックスすることが大事)。三陰交のツボ刺激もいい。
胃腸虚弱タイプ…冷える場所はおなか。下痢、胃もたれ、食後に眠いなどの特徴が。対策は、腹巻、水をがぶ飲みしない、氷なしの飲み物を。
新陳代謝低下タイプ…冷える場所は背中、全身。身体がだるい、風邪をひきやすい、寒気があるなどの特徴があります。対策は、湯船に浸かる、階段を使ったり、一駅くらい歩くなどの運動が必要です。
綾瀬はるかさんは血行不良タイプ。勘九郎さんは3つとも当てはまりますが血行不良タイプに入ると見立てられていました。
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Q.漢方薬は長く飲み続けたほうがいいと聞きますが、どうしてですか?
A.漢方の治療は対症療法だけでなく、体質改善も目指している。風邪の場合、漢方薬の数日の投薬で済むけれど、体質改善を目的とすると、長い年月飲まないといけない。西洋医学ではそういった体質改善という治療はありません。
Q.漢方薬を出してもらうには、漢方医がいるところに行かないといけませんか?
A.最近は、開業しているお医者さんでも保険で漢方を処方してくれるので、相談していただいたらいいと思います。
Q.便秘解消のツボを教えてください。
A.おへその横、指三本分外側に天枢(てんすう)というツボがあります。そこから指三本分下がったところに大巨(だいこ)というツボが。
押し方としては右下から順番に押していくといいです。この2つのツボ、汁は下痢にも便秘にもよいツボ。
触ってみて硬いところは押すべきポイントかもしれません。
Q.ツボは左右バランスよく押した方がいいですか?
A.はい。
Q.漢方の飲み方は空腹時に飲むと効きがいいと聞いたことがあります。忙しい時に食事の直前に飲むこともあるのですが、食事の直前に飲むくらいなら、飲まない方がいいのでしょうか。
A.一般的には漢方薬は食前や食感に飲みます。ただ、胃腸が弱い方などは食後に飲む場合もある。漢方の生薬は腸内細菌に分解されて効くので空腹時の方が効きがいいけど、食後でも効くというデータもあります。神経質にならなくてもいいです。
4.そして中国へ。健康長寿=薬食同源
中国南部の雲南省。文山(ぶんざん)という地区は元気なお年寄りが多いことで有名な地域です。
85歳、89歳、83歳、90歳のおばあちゃんたちが登場します。長生きなのは、ある食べ物をよく食べているからなんだそうです。
文山の市場にやってきました。
この市場で山積みで売られているもの。それは三七人参。
中国では長寿の薬として親しまれているものです。
子どものころからみんな飲んでいて、食品でもあり、薬でもある三七人参。
血圧を下げる効果、血の巡りをよくしてくれる働きがあるのだそうです。
地元の診療所でも三七人参を原料にした薬が使われています。
この三七人参(田七人参)は日本のメーカーも注目。血糖値を抑える働きもあるそうです。三七人参は日本ではなかなか日本では手に入らないそうです。
文山地区の人は、この三七人参を普段の食事にも取り入れています。
三七人参の花は豚肉と一緒に炒めたりしますし、鶏肉と一緒に三七人参の根を煮込んだりします。まさに薬食同源。
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スーパーで手に入れられる健康長寿の食材
日本に戻ります。ここはスーパーです。
日常的に買うことのできるものの中にも、健康長寿の食材はあり、次のようなものです。
黒い食材…黒ゴマ、黒豆、黒米など。漢方では気が元気の元。それを補ってくれるのが黒い食材です。
海でとれる食材…昆布、ひじき、わかめなどの海藻類
ネバネバ食品…もずく、山芋
・これらの食材を 一度に食べられる絶品レシピ
『長生き炊き込みごはん』がスタジオに登場、みんなで試食します。
黒米、こんぶ、山芋など全部入っています。スタジオのみなさんも「おいしい」「おしゃれカフェのごはんみたい」と言っています。
作り方(材料は4人分)
米…2合、黒米…大さじ4、山芋100g(1cm角に切る)、塩昆布…大さじ2
材料を炊飯器に入れて普通の水の量で炊くだけ。
炊き上がったら黒胡麻…大さじ1、塩…少々を入れて混ぜてできあがり。
塩昆布の代わりに ・市販のひじき煮 ・お正月の黒豆の残り(大さじ4)+しょうゆ(小さじ1)を入れてもいいそうです。
他にも長生きレシピ 家にあるものでちょい足し
おすすめが甘酒。
普通の甘酒にすった黒ゴマとくるみを足して飲む。風味が変わります。
甘酒には身体を温める働きがあります。
普段の生活の心がけ
食事、運動、睡眠が大事です。
食事と睡眠で気血水の『気』を補うけれど、補っただけではダメなのです。
気を身体全体に巡らせなければいけません。
巡らせるためには、運動も必要です。
・食事、運動、睡眠、+心を穏やかに。
漢方では『七情』という七つの感情という考え方があります。(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)
感情も身体に影響を与えるのですが、それは『感情を抑えなさい』といっているのではなくて、喜怒哀楽が出てくるのは当たり前のこと。それを身体のサインとして受け止めて対応しましょうという考え方。
先生「イライラしたときにどうしますか?」
華丸さんは「お酒(笑)」と答えました。
正解は「酸味のあるものを食べる」。
漢方では、酢の物などお酢を使ったものを食べると、イライラが落ち着くと考えられています。
逆にやたらとすっぱいものが食べたいなあという時は、自分の身体からイライラしたり怒りなどが出て対応しおうとしている捉えることができる。
「じゃあ、望むものを食べた方がいいんですか?」と華丸さん。
先生「そうですね、身体もそういったサインが出ています。特にこれから春は、自律神経が乱れる時期と漢方では考えているので、イライラしたりうつうつしたりします。2月ごろからそういう傾向が出やすくなるので、ちょっと酸味の物を活用していただけたら。」
Q.鍼やお灸に興味がありますが、価格帯や施術する方の良し悪しがわからず、どう選べばいいかわかりません。選ぶ際のポイントなどを教えてください。
A.インターネットに鍼灸ネットというサイトがあるのでそこにアクセスしてください。鍼灸に関する基本的な情報が載っていますし、条件を設定して鍼灸院を検索することもできるので、ご自身に合った鍼灸院を見つけることができるかもしれません。あとは学会に所属してしっかりと研鑽を積んでいるか、丁寧の対応をしてくれるか、衛生管理がきちんとなされているかも確認したほうがいいかもしれません。
Q.小学6年生の娘がかなりの冷え性です。漢方を飲ませても大丈夫でしょうか。
漢方は赤ちゃんから飲めます。お子さんには生姜とかなつめなど食品を使った漢方を出すことが多いです。
Q.薬局で買っていますが、漢方は高いというイメージがあります。安価に購入できないのが、薬品に比べてマイナーになってしまう理由かなと思いますが。
漢方薬は最近、保険で買えるものも多くなっています。医療機関を受診していただくのも一つの方法かと思います。
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東洋医学のコーナーはここまで。
その後は1月から始まる大河ドラマ「いだてん」のお話。
走るのが苦手な勘九郎さんががんばって走り抜けるドラマなので、毎週見ようと思っています(^_^)
東洋医学を取り入れて元気に(^_^)