NHKで 鍼灸、漢方薬、ヨガ の番組が、の続き、ヨガ編です。
ヨガの記事は、脳の機能向上と、がん患者さん向け、その他 の3つに分けようと思います。
第二部 ヨガ(脳の機能向上)
仲里依紗さんは出産後、体型を戻すのを目的にヨガを始め、すでに5年間ヨガを続けているそう。
仲さん「いろんな技ができるようになって、上級者コースにいっています」
スタジオ「おおー。」
なるほど、仲さんにとってはヨガ=ポーズなのですね(^_^;)
そんな仲さんがニューヨークでヨガを体験したときの模様が放送されていました。
ニューヨークの中心地、タイムズスクエアで行なわれた国際ヨガデーの様子の後に、100歳のヨガインストラクター、タオ・ポーションリンチ先生のところを訪ねていました。
タオ先生は、表情が穏やかで、包み込むような笑顔。私もこうなりたいなあと(^_^)
タオ先生は、8歳でヨガを始めて50歳でインストラクターになったのでした。
仲さんが先生の前で、シルシアーサナ(頭立ちのポーズ)とバリエーションをしていましたよ!
先生はサルヴァンガアーサナ(肩立ちのポーズ)のバリエーションと、アドムカシュワナ(下向きの犬)のバリエーションをなさっていましたが、先生は100歳!!
鍛錬を続けてきたからできることなのであって、普通の100歳がこのポーズをしたら、骨折することでしょう。
チャレンジしたい方、身体の様子を見ながら、できれば指導者についてもらって行ってくださいね(^_^;)
100歳でヨガの先生をしている人のシータ波を調べる
100歳でインストラクターができる秘密を知るために、ヨガの前、最中、後で脳の働きをいろいろと調べました。
シータ波を計測。
普通の人はリラックス状態でアルファ波が出ることはあっても、シータ波はなかなか出ないものと私は聞いています(^_^;)
シータ波の割合が多いほど、集中力、記憶力がよくなると言われています。
タオ先生は、シータ波の割合が ヨガ前は50%(これでもものすごく高いと思います)、ヨガ中57%くらい、ヨガの後では60%に届くか届かないかくらいまでアップ。
ナレーションでは「1.2倍に増えていました。」とありました。さらっと放送されていましたが、ものすごいことなんですよ!
「100歳という年齢で、ヨガを教え、ご自分もヨガを長年続けてきたことで、はつらつとした元気な生活が送れている」と運動と脳の関係を調べている先生がおっしゃっていました。
でも、タオさんの脳波調べるときのヨガ、ポーズだけではなくて、何やら、インド舞踊のような動きもあったような(^_^;)
ヨガの持つ力を科学的に解明
「ヨガのホントのチカラを科学的に解明しようとする動きが加速しています。」とナレーションにありました。
どういうことなのかといいますと、ヨガの臨床研究論文数は年々増加しています。
2000年頃には30本ほどの論文しか出ていなかったのに、2015年には400を超えてきたことからもわかります。
何千年も絶えることなく、形を変えたものも新しく出てきたりもして、ヨガは脈々と受け継がれ、現代でもヨガをする人は多いです。
○○ダイエットみたいなお商売ベースも入り混じっているようなものは、すぐに忘れられ、廃れるのに、です。
ヨガはよいものだから残ってきた。じゃあどういうよいことがあるのか調べよう、という流れが起こっているのです。
私のブログのタイトルの下に
「ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちもヨガと瞑想に注目しています」
と小さな字で書いていますが、適当なことを言っているわけではないということが証明されました(笑) よかった(笑)
ヨガの脳への効果
ハーバード大学医学部はヨガが脳にどう作用するのか調べる機関のひとつです。
神経科学の先生がヨガによる脳の変化を比較する研究を行いました。
ヨガを8週間行ったグループは海馬(記憶や学習能力に関わる領域)の密度が3%増えていたそうです。
神経細胞が増え、海馬の機能が活性化したことを示していると考えられます。
「もう少し研究は必要ですが、ヨガは単なる肉体運動なのではなくて、脳の運動でもあったのです。脳の老化を防ぐために役に立つでしょう。」と先生はおっしゃいます。
再びタオ先生、おうちの中にカメラが入りました。
大きな家に住み、部屋の掃除やたくさんある植物の世話など、すべて自分でする100歳。ネイルも綺麗に塗っています。
ワインを飲みながら、普段は高いヒールの靴もへっちゃらで履いて歩けるタオ先生はおっしゃいます。
「ワインを飲むのは日常。今でも1回に90人にヨガを教えています。それが私の生きる力、身体の中から元気が湧いてくるんです。ヨガが私の一日を素晴らしくしてくれています。」
ヨガはなぜいいのか
スタジオに登場した東洋医学など補完代替医療の専門家、島根大学の大野先生は
「ヨガというとポーズに注目されがちなのですが、ポーズに呼吸と瞑想を組み合わせることによって脳にいろいろな影響、具体的にはさまざまな神経伝達物質が分泌されたりという基礎的研究が最近進み、様々なことがわかってきています。不眠症、抑うつ状態、不安症などにヨガが有効であるということが臨床試験で確認されつつあって、ストレス軽減効果も証明されつつあります」
とおっしゃっていました。
ヨガのストレス軽減効果のカギは呼吸と瞑想。
瞑想(雑念にとらわれない状態)に入りやすくするためには呼吸に集中するとよい、とナレーションにありました。
場面が変わり、仲さんが腹式呼吸法をスタジオの人に教えるのですが・・・
おなかのアップを見るととてもよく動いているので、呼吸法に慣れているのはよくわかりました。スタジオのみなさんも「すごーい」と。
ただ、なぜそんなに速いのだ(^_^;)
画面の端っこの方に ※呼吸法は流派によって異なる場合があります と注釈を入れた人は賢い(笑)
大野先生も「ヨガの呼吸法というのはすごくゆっくり。腹式呼吸という話もありますけども、ゆっくり呼吸をします。例えば10秒ゆっくり息を吐くというのはなかなかできないことです。ヨガをやっているときはゆっくり息を吐くということがポイントです。」とおっしゃっています。
その後続けて仲さんが「レッスンでも呼吸は一番大事、その後に瞑想して、ポーズに入っていくんですけど」とお話なさっていましたが、『ほんとにわかってるの~?(^_^;) 』と私はツッコミを入れずにはいられませんでした(笑)
ヨガ編はつづきます。
お彼岸におはぎを食べました(^_^)