ディリップ・サーカル先生は心臓血管外科医として活躍してきた先生です。
『統合医学とヨガ』に精通していて、アメリカの医療関係者向けにヨガの講座をしています。
サーカル先生の講演のまとめを書こうと思います。
ヨガについて
・ヨガは科学的根拠に基づく医療(EBM=Evidence based medicine)である
・ヨガでリラクセーション反応(ストレス反応に拮抗するもの)を獲得できる→副交感神経の活発化
・アメリカでは3670万人がヨガをしていて、未来にはその人数が8000万人になるかもしれない
ヨガと病気の遺伝
サーカル先生は次のようにもお話しされていました。
『病気には遺伝的傾向というものがあり、それはハイリスクです。しかし、ヨガを行うことで遺伝の連鎖を断ち切ることができます。
ヨガは遺伝の抑止につながり、さらには発症と進行を予防し、すでに罹っている疾患についてはそれを後退させる働きがあります。それは、疾患の合併症を予防することにもつながります。
ヨガを他の治療法と組み合わせることで、相乗的に治療の効果をアップさせます。』
(講演のまとめはここまでです)
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昨年の学会は福岡で開催されました。(日記には残していません(^_^;) )
福岡の学会で、ハーバート・ベンソン先生が Skype で講演してくださったのですが、ベンソン先生こそが、今回の学会でカーサル先生がおっしゃっていた リラクセーション反応 を明らかにした先生なのです。
リラクセーション反応は瞑想をすることでもたらされるとベンソン先生もおっしゃっていましたが、リラクセーション反応を誘引するには
1.反復するものに意識を集中させる
2.日常から離れる
の2つが大きいということでした。
前の記事にも書きましたが、呼吸のスピードをゆっくりにして、それに動きのスピードを合わせて動き、そこに意識を集中させることは、上に書いた1も2も網羅しています。
意識を向け続けていたら、日常のあれこれもその瞬間には頭の中から消えています(^_^)
ベンソン先生は2つのことを継続することが脳の可塑的変化を生み、遺伝子レベルの変化までもが起こるとおっしゃっていました。
サーカル先生がおっしゃっていた遺伝の連鎖を断ち切るというのは、恐らくベンソン先生のリラクセーション反応のお話を踏まえてのことなのだろうなと私は思いました。
去年の学会でお勉強したことが、ちゃんと記憶に残っていたんだなあとしみじみと嬉しくなったのでした(^_^)
運動生理学が専門のエイミ・ウィーラ先生が、たぶん、日本に来ることになったことで日本語バージョンを作って下さった気分評価スケール(尺度)。
プライベートレッスン(ご新規さまの受け付けは停止しています)のときに使えそうです(^_^)