今日もよい日

ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています。

仙台でお勉強してきました 2

 

 

インドにはヨガの大学というものがあります。

 

そのうちの1つをお作りになった方が、講演して下さったナガラートナ先生です。

 

イギリスで内科医として勤務されていたとき、NASAのお仕事をされていたお兄さん(ナゲンドラ先生)に呼ばれ、インドに戻りました。

 

インドに戻ってからは、NASAをお辞めになったナゲンドラ先生と一緒にヨガの科学的な研究をされています。

 

(お兄さんのナゲンドラ先生は、ストレスの対処にヨガでアプローチをする研究をずっとされていて、これからのテーマとして「ヨガとがん」、統合腫瘍学の研究をなさろうとしているそうです。)

 

以下はナガラートナ先生の講演のまとめ(補足もしています)です。

 

 

現代社会におけるヨガの役割

 

ヨガは、『健康や美容のための体操』という位置づけが日本でもなされていますが、先生は下記のことに役立つとおっしゃっています。

 

生活習慣病の予防

・健康管理

リハビリテーション(回復)

・積極的健康の増進(記憶力や脳の機能を高めたり、意識を高めたりする)

 

 

生活習慣病の予防には

 

ライフスタイルを見直すことが大切です。

 

ライフスタイルというのは、食事であったり、運動習慣であったり、その他悪い習慣もそうですし、ストレスへの反応があてはまります。

 

そしてストレスというものは、心の反応であり、状況ではないとおっしゃっています。

 

沸騰しているやかんを触ってしまったときは、熱いのでとっさに手を引きます。

反射と呼ばれる自動的な反応です。

 

それと同じように、例えば、外を歩いていて、誰かにドンっとぶつかられた時に、ある人は自分が悪くなくても「すみません」と言い、またある人は「気をつけなさいよ!」と反撃をし、またある人はイラッとしながらも、そのことをいつまでも引きずらずに忘れる。

これは極端な例かもしれませんが、三者三様の自動的な反応の仕方があります。

 

上の例で言うと、どの反応がよいものなのでしょうか。

 

 

何かが起こった時に、心がどう反応したらいいのか。

 

ヨガの実践で反応をセルフコントロールできるようになるのだそうです。

 

 

生活習慣病の予防にはライフスタイルを変えることが大切、と先生はおっしゃっています。

 

慣れ親しんだライフスタイルの改善には、強い心が必要です。

 

ヨガの実践で、感情を安定させることができ、心のスピードを落とす(=ストレスに対する自動反応をコントロールする)ことができるようになると、ライフスタイルの改善にもつながっていきます。

 

(講演のまとめはここまでです)

 


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ヨガのクラスでは、呼吸をゆっくりしたものにして、その呼吸のスピードに動きのスピードを合わせ、そこに注意を向ける ということを行っています。

 

 

普段の私たちの生活では、これの逆のことが繰り返されています。

例えば、電車に乗り遅れそうになって走り出します。これはまず身体のスピードがアップした状態。

身体が疲れてくると酸素が欲しくなって、呼吸のスピードが早くなり、心拍数も多くなります。

 

逆のベクトルで、呼吸をゆっくりにして、それに合わせてゆっくりと動き、さらにそれをきちんと意識することが、ナガラートナ先生がおっしゃっている『ストレスに対する自動反応をコントロールする』技術獲得につながるのだそうです。

 

 

クラスの中でも、どうしても動きが早いままの方もいらっしゃいます。

 

心を外向きにせず、スピードをちゃんと自覚して繰り返していくうちに、ゆっくりと動くことができるようになってきます。

 

心のスピードがゆっくりになることで、日常生活でイライラすることが少なくなります。

イライラは、よくないタイプの心の自動反応です。

 

イライラは少ないほうがいいと思いませんか?

 

日常生活を穏やかに過ごすためにも、ぜひ意識してゆっくりとした動きに取り組んでみましょう(^_^)

 

仙台のお勉強の記事は、その3につづきます・・・

 

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仙台の七夕飾りです。

飾りのひとつひとつに、きちんとした意味、願いが込められているそうです。

興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。