最新の奈良の天気予報。土日が雨で、特に日曜日が本降りなのだそうで…。
日曜日は平城宮跡で1000人ヨガが開催されるので、せめて曇りになってほしいなあと思っているのですが。
私は早速、てるてる坊主を吊るしました(^_^)
みなさんもよかったら、てるてる坊主作って応援してください(^_^)/
魔法やら念力が使える人はそれを使ってどうか曇りに!!(笑)
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本題です。
ひょんなことから4~6月の週に1度、藤井寺でお仕事をしています。
私にとって、藤井寺はとてもよいところです(^_^)
駅の周りには電柱と電線がなく見上げた先がすっきりしていますし(笑)、おいしいごはん屋さんもいろいろ(^_^)
なにより、お世話になっている施設に来ている方がとても温かいのです(^_^)
『よい環境、よい人に恵まれてありがたいなあ』と思いながら、4月からお仕事をさせていただいていますが、ほぼ毎回、お仕事が終わった後に行く場所があります。
藤井寺駅から歩いて3~5分ほどのところにある葛井寺(ふじいでら)とすぐ近くの辛國神社(からくにじんじゃ)に「今日も無事にクラスが終わりましたm(_ _)m」とお礼に上がるようにしています。
どちらも当然ながら、心の落ち着く場所です。
先月は葛井寺で藤の花に癒され、
今月は辛國神社の紫陽花にうっとり(^_^)
お花を見るのが好きなので、お仕事の後に綺麗なお花を見ることができるだけでも十分にご利益なのですが・・・。
行った日がたまたま…
藤の花の時期は混んでいましたが、それ以外はいつもガラーンとしている印象の葛井寺。
この日は何やら自転車がたくさん停まっているし、初めて『かんぴょう』や『はったい粉』の露店みたいなものが出ているのを見ました(笑)
今日はいったいなんだろうと思いながら境内を歩いていくと、タイミングのよいことにこの日は縁日だったようです。
毎月18日は、国宝である千手観音の御開帳の日だったのでした!!(^_^)v
この千手観音なのですが『水曜日のダウンタウン』という番組で『千手観音の手は千本ない説』で取り上げられた観音様なのだと以前、住職さんからお伺いしました。
「えっ。千本ないんですか(^_^;) ?」と聞くと「番組でも放送されたんですけど、実は1041本あったんですよ(^_^)」と。
ほぼ毎週お邪魔している葛井寺ですが、ご本尊である千手観音は秘仏。
いつも扉の向こうにおられるので、直接姿を見たことがありませんでした。
それがよい日にお邪魔できて、バッチリそのお姿を拝むことができましたー(^_^) ←たくさんの手がありました!
これだけでも相当BIGなご利益なのですが、実はもっとすごい経験をさせていただいたのでした…。
それは本堂のお隣、護摩堂で。
千手観音のお姿を初めて目にして、心が『ほぉー…』と、なんともいえない感じ(感動してる?)になっていたとき、今いる本堂のすぐお隣の、いつもは閉まっている小さな建物の扉がフルオープンになっていて、人が何人かいるのが目に入りました。
檀家さんらしき人にお聞きすると『行ってみたらわかるので、ぜひ(^_^)』と。
靴を履いて、本堂の階段をトントンと下りて行き、お隣の建物を見上げると、奥に仏様がいらっしゃいます。
いつもは全部閉まっている小さな建物なので、気を留めることもなかったのですが、中に仏様がいらっしゃったとは!(^_^;)
その建物を下から眺めていたら「これから供養が始まりますから、どうぞどうぞ(^_^)」と中に入るように勧められました。
ただの旅人なので(笑)、固辞していたのですが、好奇心が勝ってしまい、お言葉に甘えて建物の中の座布団の上に座りました(笑)
お隣に座っていた若い女性が、何やら冊子を渡してくれて「これ見たら大丈夫ですよ(^_^)」と教えてくださいます。優しいなあ…
中を開くと、般若心経や、様々な真言などが書かれています。
『場違いな人間がいていいのかな(^_^;)』と少し気にしていると、一目で場違い仲間であるとわかるような人が増えてきました(笑)
時間になったようで、大護摩供が始まりました。
檀家さんの代表みたいな人が拍子木を叩き、何やら唱えます。
その場にいる人たち全員が続きます。
お隣の女性が、どのページの、どの言葉を唱えているか教えてくれるので、私もなんとかついていきます。
部屋のまんなかにお若いお坊さんが座っていて、決められた作法でしょうか、長い枝のようなもので空中になにやら文字を書いたり、葉っぱを目の前の鉢に投げ入れたりしています。
私が夢中になって、文字を目で追いながらお経を唱えていると、いつのまにか鉢の中に木がくべられて、炎が上がっています。
時々香をお匙で入れるので、いい香りもしてきます。
善男善女が、名前や年齢、住所などと共にお願い事を書き、納めた護摩木をお坊さんは5本ずつ手に取り、1本ずつ火の中に投入していきます。
炎の向こう側には不動明王の姿があります。
周りでは私のような謎の人や、信心深い檀家さんたちが様々なお経や真言を繰り返し唱え、お坊さんはそれとは違う何かを口にしながら、護摩木を焚いていきます。
炎が1メートルくらいの高さまで立ち上がり、生き物のようです。
割と近いところに座ってしまったため、顔が熱いです(^_^;)
目の前で護摩木をくべているお坊さんは相当熱い&暑いでしょう。
もう一人のお坊さんは、いろんなリズムで太鼓を叩きます。
生き物のような炎
おなかに響く太鼓の音
木が燃えるときの香り
みんなで唱える真言の音の波につつまれる…。
いつの間にか雑念が浮かばなくなり、何にも考えることもなく、ただ目で文字を追い、唱えることに没入していきます。気持ちがいいです。
途中、足がしびれちゃって、足を崩す時、その時だけ集中が途切れましたが(^_^;) 、あっという間に1時間が経ち、太鼓の音もゆっくりになり、炎もいつのまにか小さくなっていて、大護摩供が終わりました。
炎の近くに座っていたため熱くなった顔や身体が、外からの風によって落ち着いていきます。
なんとも言えない爽快感・・・。
身体の表面だけでなく、頭の中まで爽やかです。
私は護摩木を納めてはいないのですが(^_^;) 、特に願い事もないのに、願いが叶ったようなありがたい気持ちにすらなります。
炎の熱を感じながら座って、真言やお経を唱えるのも初めての経験ですし、身体や頭に残る不思議な感覚も初めてのことです。
普段の瞑想やマインドフルネスや手動瞑想でも、味わえなかったこの感じ。
この場所だからこそ味わうことができた凄い感覚。
頭の中で思いました。
『藤井寺のお仕事がなかったら、お寺にお邪魔することもないし、こんな凄い経験もできなかった…』
藤井寺という地にご縁をいただけて、また、お寺の檀家さんたちに親切にしていただけて、よかったなあとしみじみと思います。
毎月18日が縁日で、国宝の千手観音のお姿を目にすることができますし、大護摩供に参加しなくても、外から眺めることができます。
ご興味ある方はぜひ。
※この記事を書きながら思ったのですが…
お師匠さんのところの護摩供養にまだ参加していないのに、お寺さんで初体験してしまいました(^_^;)
(日)の曇りをお願いすればよかったな(^_^;)