今日もよい日

ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています。

『女性のための漢方セミナー』に行ってきました(大阪/中之島)

 

 

立春の数日前にイソヒヨドリが地面でじーっとしているのを見つけました。

 

『鳩にしてはやけに青いなあ』と思ったのでした(笑)

 

イソヒヨドリは私にとっては春告鳥みたいなもの。

 

それが立春を過ぎた昨日、私には見えないどこかで、綺麗な声で鳴いているのを耳にしました。

 

金曜日からまた寒くなるようですが、イソヒヨドリ、大丈夫かな(^_^;)

 

 

 

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年末に、2月開催の漢方セミナーの参加者を募集しているのを知りました。参加無料。

 

先着800名とのことだったので、慌ててネットで応募しようと試みたのですが『年内の受け付けは締め切り、来年の1/4から受け付け再開します』とのこと(^_^;)

 

ジリジリと待って、年明けにネットでの受付が始まっていたので、即応募。

しかし、なんの音沙汰もなく、先着800名に間に合わなかったのかーとちょっと残念に思っていました。

 

2月も近づいてきたある日、ポストに参加証が郵便で届いていたのでした(^_^)

 

名前の下に小さく書かれた数字は600番台後半、のんびりしてきたら危ういタイミングだったのかもしれません(^_^;)

 

 

場所は大阪市中央公会堂

 

中之島大阪市役所のすぐ近くです。

 

前を通りすぎたことはあったのですが、中に入るのは初めて。開館して100周年を迎えたのだそうです。

 

中はこんな感じです(^_^)

 

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司会進行は関西ではおなじみのフリーアナウンサー八木早希さん、お二人の漢方の病院の先生がお話をしてくださって、ゲストはフリーアナウンサー高橋真麻さん。

 

女性限定のイベントですが、同伴者としてなら男性も入場可とのことでしたが、1000人ほどの参加者のうち、男性は30人もいなかったような(笑)

 

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まず4人全員で登壇し、ちょっとだけお話を。

 

その時に、高橋真麻さんに花束が贈られました。

 

昨年12月にご結婚なさっていたのだそうです(知らなかった(^_^;) )。

 

会場からも温かい拍手でお祝いを(^_^)

 

 

 

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講演に入ります。

 

お一人目の先生は、漢方の基本的なあれこれをお話しした後、「女性の身体のお悩み第一位は、疲れやすいこと。現代医学では対応が難しいけど、漢方医学は『疲れ』という症状を得意としています。」とおっしゃっていました。

 

「『病院に行くほどではないけど、この症状が気になる…』という時は漢方の出番です!特に女性は仕事だけでなく家事育児もあるし、人によっては介護も。男性以上に身だしなみを整えたりお化粧したりで、気も使うし、のんびりできる時間が少ない。そして毎月のホルモンのゆらぎや 月経、更年期症状など、女性は本当に疲労を感じやすいのです。先程も言いましたが、そんな時こそ漢方が役に立ちますから、受診してみてくださいね。」というお話がありました。

 

パワーポイントを見ながらお話を聞いていたのですが『漢方の五行説に基づいた食養生のお話』と、『春夏秋冬に合わせた生活リズム』のお話がとてもわかりやすくて、もっと早くこれを聞きたかったと思いました(笑)

 

それぞれを簡単に書いておきます。

 

 

食養生

・イライラするときは酸っぱいものを

・心臓の弱い人は苦いものを

・胃腸が疲れているときは甘いものを

・肺の弱ったときは辛いものを

・腎臓の弱い人は塩気のものを

ということでした。(腎臓に塩気は、西洋医学的にはあまりよくないような気もしますが(^_^;))

 

生活リズム

春→夜更かしをしてもいいけど、早く起きる

夏→夜は遅く寝て、朝は早く起きる

秋→鶏のように早寝早起き

冬→早く寝る、朝はゆっくり起きる

 

疲れをとったり、病気の症状をよくしたり、病気にならないためには、漢方もいいけど、それだけに頼らず、普段の生活(運動、食事、休養)を自然のリズムや自然の摂理に合わせることが大事なのだそうです。

 

 

 

お二人目の先生は、『漢方(漢方治療)とは何か』、『同じ症状でも、その人の体質によって違う漢方薬を処方することもあること』などのお話をしてくださったあと、舞台上で実際の診療がどんな感じで行われているかの実演をしてくださいました。

 

患者さん役に高橋真麻さん。

 

高橋真麻さんは漢方薬を飲んだことがあるそうなのですが、先生にお話しする漢方知識、習慣がことごとく間違っていました(^_^;)

 

先生から「それはちょっと違うかもしれませんね…」と返されてしまうことがたびたびあって、高橋真麻さん本人も「間違って覚えていることばかりでしたが、勉強になりましたー(^_^)」とおっしゃっていました。

 

 

診療の様子は、のんびりとした感じで進んで行って、先生からの質問に患者さんが答えたことを、先生がある程度見立てながらさらに掘り下げていくという感じです。カウンセリングのような。

 

高橋真麻さんは「寝つきが悪く眠りが浅い、でも寝るのはものすごく好き、食事は食べ過ぎてしまうし、お酒もよく飲みます。運動はピラティスを週に1回、太らないように食べ物を気を付けるようにしています。お仕事のときは段取りを覚えたり、コメントを求められることもあるので、頭はいつもフル回転。」というお話をなさっていました。

 

他の質問もいろいろあって、そこから先生は「まずは眠りを改善しましょう。緊張をゆるめるような漢方が必要なようです。一回処方してみて7~14日後に、薬の効き具合をお伺いします。胃を傷めることもあるので、そのあたりも聞いてみて、処方する漢方を変えたりすることもあります。」という結論を出していました。

 

 

ここでヒステリー球のお話が(^_^;) 

 

私も以前にこの症状が出たことがあり、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでいたことがあります。

 

別名が『梅核気(ばいかくき)』。

喉にものが詰まったような感じがずっと取れないという症状です。

漢字のとおり、梅干しの種(梅核)が詰まっているような気がするということです。

 

のどに何かあるのかと、西洋医学の検査をしてみても何も見つからないことが多いのです。

 

先生は「のどのこのあたりはもともと狭くなっていて、不安やストレスなどから、そこが狭いことが気になりだしての症状です」とおっしゃっていました。

 

 

先生は大学病院の中の産婦人科漢方外来で治療に当たっていらっしゃるのですが「問診や切診(身体に触れて身体の様子を探る)だけでも30分以上かかり、一日に診られる人数が本当に限られてしまうので、大学からは(儲けが少ないと)文句言われています(^_^;) 」のようなことをおっしゃっていました。

 

漢方治療(漢方科)が大きな病院になかなか浸透していかないのは、見立てがむずかしいのもあるとは思いますが、そういったところ(儲けと回転第一主義)に原因があるのだなあと思いました。

 

 

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10分ほどの休憩時間ののち、八木早希さんと高橋真麻さんのトークショーが始まりました。

 

高橋家(両親は今でもラブラブ)のお話や、フジテレビのアナウンサー時代の苦労話、結婚までに至るお話、新婚生活のことなど、高橋真麻さんがお話することに、八木早希さんが自分の体験を擦り合わせたりする、という感じです。

 

 

私の後ろのご婦人がイベントが終わって退出するときに「八木ちゃん感じ悪かったね~(^_^;)」とお友達におっしゃっていたのですが、私もそれは感じました(笑)

 

トークショーを聞いて私は初めて知ったのですが、高橋真麻さんよりも八木早希さんの方が3つほど年上で、アナウンサーとしてフリーになったのも、結婚したのも、お子さんを授かったのも、全部八木さんの方がずいぶんと先。

 

後ろの席のご婦人は「絶対に八木ちゃんは、まあさ(高橋真麻さん)の今日のポジションになりたかったんだよ、司会進行じゃなくてゲストね! 『わざわざ東京からまあさを呼ばなくてもいいじゃん、大阪に私いるじゃん』って思ってるはずよ」というニュアンスのことを、関西弁で熱弁をふるっておられました(笑)

なるほど納得(笑)

 

 

最後のコーナーは4人勢ぞろい。

あらかじめ参加者から寄せられた質問に、お医者様方が答えてくれて、それについて高橋真麻さんと八木早希さんが質問をさらにする、という流れ。

 

の、はずが、スクリーンに、寄せられた質問が文字で出ているのに、それとは関係のないお話で終わってしまって、ちょっと消化不良な感じに(^_^;)

 

 

でも学んだことは多かったので、書いてみます。

 

 

Q1.病院で処方される漢方薬と薬局で買える漢方薬、強さが違うのですか?

A1.病院で処方するものは医薬品、薬局で買えるのは成分が少なめで副作用も少なめ。病院の漢方薬は保険適用なので少しお安く買うことができます。

 

Q2.煮出す方法と顆粒状のものを水で飲む方法がありますが?

A2.コーヒーと同じと考えてもらったら。喫茶店でサイフォンで淹れるコーヒーと、インスタント(粉状)のものがあるというのと同じです。現代人は忙しいですから、昔みたいに煮出す時間がない。それと煮出すものは香りが強く、慣れない人も多い。気軽に飲んでもらえるのが顆粒状のもの。どちらが効くのかは人それぞれなので、なんとも言えません。

 

Q3.葛根湯について(高橋真麻さんが葛根湯をずっと飲んでいるというお話をして)

A3.何日も続けて飲むものではないです。1週間も飲んでいたら胃もたれが起こります。葛根湯は体温を上げて免疫を活性させ、ウイルスを退治するのが目的。すでに鼻水やのどの痛みが出ているレベルになっていたら、もう効きません。

 

Q4.漢方薬は副作用は少なそうですが?

 副作用はあります。特に医療用は注意です。何日か飲んでもらって、次の受診の時に様子をお聞きします。長く継続して使うときには念のため血液検査をしたりもします。(肝臓に負担がないかなど)

 

Q5.なんとなくだるい、イライラするというのにも漢方は効きますか?

効きます。最近、慢性疲労症候群というのがありますが、西洋医学では出せる薬はないです。漢方では出せる薬があります。

 

Q6.更年期症状について

45歳から55歳を更年期と呼び、その時の不調を更年期症状(障害)と呼んでいます。遺伝は関係ないです。でも更年期症状に強く出る人、まったくない人など個人差があり、その理由は未だに不明です。更年期を過ぎても(55歳以降)、更年期症状が残っている人もいる。ネットで調べると症状を軽くする方法がいろいろ出てきますが、すべての人にあてはまるものではないです。ネットの情報に振り回されて悪化することもあります。いま起こっている症状を我慢する必要はありません、気軽に漢方医を訪ねてください。

 

 

時間を少しオーバーして、このセミナーは終わりました。

たくさんの漢方に関する冊子と入浴剤とボールペンをもらいました(^_^)

 

この冊子がなかなかよくできていて、一般人の私にもわかりやすく書いてあります。

 

それと、漢方の体質チェックシートもとても綺麗で、質問も簡潔で答えやすく、また結果もすぐわかるという優れもの。

 

さすがツムラさんのイベントだなあと思いました。

 

いただいた冊子を読み込んで、ヨガのクラスでお話できたらと思います(^_^)

 

 

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冷えの改善が不調を緩和します(^_^)