今日もよい日

ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています。

『瞑想の副作用』について

 

 

立冬?なんですかそれは。」と聞き返したくなるようなぽかぽか陽気が今日も(笑)

 

奈良の最高気温は23.9℃、日中、コートや上着を脱いでいた方もいらっしゃったかと思います。

 

ただ、このお天気は今日までで、明日の朝は雨の予報です。 

 

 

新聞に載っていたマインドフルネス

 

11/2の新聞記事に『心の安定目指す訓練法』としてマインドフルネスが取り上げられていました。

すっかり市民権を得たようでなによりです(^_^)

 

記事を要約しますと、

 

・『マインドフルネス』とは瞑想などを通じて「今この瞬間」に注意を向ける方法を学び、心の安定を目指す

 

・プログラム参加者は、さまざまな対象に注意を向け観察する訓練を重ねる。呼吸に伴う胸や腹の動き、歩行時の身体の感覚。雑念で意識が対象から離れても、静かに受け止め、対象にまた意識を戻す。

 

・参加者同士で感想を話しながら練習を続け、自分の思考や感情も観察対象にする。

 

継続することで、自分の思考や感情などと距離を取ることができるようになり、それらに振り回されることなく、自分にとって大切な「今ここ」を意識するコツがつかめるようになる。

 

とありました。

  

記事の後半には私のヨガのお師匠さんともつながりのある、早稲田大学の熊野先生(NHKでもおなじみの心療内科の先生)のコメントとして、

 

・副作用については、過度に瞑想に集中し、体調を崩す人がいることもわかっている

 

とあり、でも記事には副作用について具体的には何も書かれていません(^_^;)

いちばん知りたいことなのに。

 

 

気になる副作用、調べてみました

 

厚生労働省統合医療のページに、瞑想についての海外での研究報告が掲載されていますが、副作用についてはあまり書かれていません(^_^;)

 

人種や文化的な違いによって、作用が変わってくると思うので、日本人を調べての科学的研究が進むといいなと思います。

瞑想 | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

 

ちなみにヨガは瞑想よりはずいぶんと研究が進んでいて、私は何かあると、このページをよく見ています。

 ヨガ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

 

こちらのページは日本の人向けのヨガ利用ガイドです(PDF)。

私がいつもヨガのクラスでざざーっとお話をしていることが、とても丁寧に説明してありますのでよろしければ(^_^)

 http://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/y02.pdf

 

 

 

話がそれてしまいました(^_^;)

 

私自身、まあまあ長く瞑想(瞑想と名付けていない時期を含める)をしていますが、身体も心もたぶん健全です(笑)

 

 

マインドフルネスのクラスでは、伝統的ヨガでいうところの サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想をセットで行なっています。

 

サマタ瞑想…じっとしたまま、何か一点に集中する。集中がそれたらそれを冷静に受け止めて、また対象に集中を戻す。

 

ヴィパッサナー瞑想…あるがままを観る瞑想。さまざまなヨガポーズをしながら、身体からの反応が還ってきているところに意識を向ける。なのでポーズによって、動き方によって意識を向ける場所が変わる。

 

 

マインドフルネスのクラスを始めるに当たって、本屋さんに並んでいるようなマインドフルネスの本から、即、眠気を催すような(私がまだ理解できるレベルにない(^_^;) )ものまで、いろいろと読み漁りました。

 

その中に、瞑想の副作用について書かれているものを見つけましたので、ご紹介しておこうかなと思います。

 

 

副作用は、一点に集中しているとき(サマタ瞑想)で起こりやすい。

瞑想に慣れてくると、その集中の対象と一体になれるようになり、心と体に静寂が起こる。

静寂状態に至ると、至福感、恍惚感を得られるようになるので、一度経験してしまうとそこを求めてより深いところを目指すようになる。

深いところにたどり着くと、自分の体感や感情が失われ、離人症の症状を起こすこともある。

 

  

呼吸瞑想と食べる瞑想

 

私も帰りの電車の中などで、呼吸瞑想をしますが、クラスでもお話をしているとおり、とても気持ちいいからしているのです(笑)

 

副作用の予感は今のところありません。

 

電車の中で座席に座り、目を閉じて呼吸だけに意識を向けていると、一日の疲れから眠気が襲ってくることもありますが、今度は、やってきた眠気に意識を向けるようにすると、ある瞬間に眠気が消えて、5分ほどして目を開けると、視界が開けた(目がよく見えるようになった)感じになり、身体の疲れが軽くなっているということもあります。

おそらく、脳の疲れがとれていて、もれなく身体の疲れもとれているのではないかと(^_^)

 

家で 食べる瞑想もしますが、ただ無意識に食べている時には感じられない、その食材の持つうまみや香り、食感などを深く味わうことができます。

 

食べられることのありがたさを感じますし、なにより、食べる瞑想をきちんとやると、ちょっとの量ですぐにおなかいっぱいになってしまうのです(笑)

 

食べる瞑想は とにかくよく噛みますので、少量で満腹感を得られるだけでなく、唾液(消化酵素)と食べ物をよく混ぜてから胃に落としていくので、消化がよくなり、胃の負担を軽くします。

 

まほろばキッチンのバイキングレストランでたくさん食べた次の日に、リセットするために、食べる瞑想をよくしています(笑)

 

 

私がずーっと瞑想を続けていられるのは、気持ちよさだけでなくて、さまざまな感覚を深く 気持ちよく感じることができ、身体にもよいことがたくさんあるからだと思います。

 

 

ここまで書いてみて、だらだらとまとまりがないなあと思いました(笑)

 

そこで!

 

 

お師匠さんに助けを求めました

 

マインドフルネスのお師匠さんのところに

 

『こんな新聞記事があって、熊野先生がさらっと「副作用もある」とおっしゃっていましたが、

 

1.具体的にはどのような副作用がありますか?

 
2.副作用が起こる原因はどんなものですか?
 
3.副作用の対処はどのようにしたらいいでしょうか?』
 
 
という3つの質問を、メールしてみました。
 
 
お師匠さんからは、オックスフォード大学のマインドフルセンターのサイトに書かれていた「安全性」のページを日本語訳してくださったファイルが届きました。ありがたいことです。
 
 
 
それによると、
 

副作用といえるものは、通常は、毎日朝から晩までといった長い時間のプラクティスを長期間続けた場合に報告されている程度であって、通常の1日1時間程度であれば問題にならないことが殆どといってよいと思います。

ただ、もともと、うつや、不安や、パニックなどをかかえた方であれば、その病気が悪くなる時期と、プラクティス(瞑想の練習)が重なることもあるので、それが副作用なのか、あるいはプラクティスの影響なのか判然としないことはありえます。

ですので、何らかの精神的な問題をかかえる方の場合は、主治医の支援を受けつつ、実施するのが良いと考えます。

 

と書かれていました。

 

 

  

結論

 

マインドフルネスは はまってしまうと長時間そこに没頭してしまうことがある。

副作用として、離人症や心の病気になることもあるので、1日に1時間くらいがいいでしょう。

心の病気をお持ちの方は、主治医と相談しながら瞑想しましょう。

 

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マインドフルネスは奥が深いです。修行はこれからも続くのです。

今月、マインドフルネスのお師匠さんのところにお勉強に行ってきます。楽しみ(^_^)