さきほど、家のそばでのセミの初鳴きを耳にしました。
賑やかな夏の始まり。
今日の奈良の予想最高気温は34℃。
熱中症に注意したいものです。
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さて本題です。
年に一度、ヨガの学会が開かれています。
ヨガの学会は、ヨガや統合医療に関わりのある先生方の講演もありますが、いろいろな現代病がヨガによってどう回復していったか、という実績の研究発表の場でもあります。
大きな会場を貸し切って、だいたい3日間に渡って開催されています。
大会長のお話によると、今回は1300人ほどの人が事前申し込みしているとのこと。
もちろん当日に現地で申し込みして参加される方もいます。
私が初めて参加したのは2009年の沖縄開催のときでしたから、9年前のことになります。
その時は、脳トレの川島隆太先生、ホリスティック医学の帯津良一先生、メンタルトレーニングの白石豊先生などなど、日本の医学界でも高名な先生方が招かれていまして、講演を拝聴しました。
このブログのサブタイトルには
『ストレスのお薬としてのヨガ。お医者さんたちも、ヨガと瞑想に注目しています』
と書いています。
ヨガを学ぶ私たちのような一般人も研究発表をしますが、西洋医学のお医者様方も、治療の一環としてヨガを取り入れて、ヨガのあれこれが病気の改善に役に立つことを証明し、それを論文として世の中に出してくださっています。
積み重ねてきた実績があるから、高名な西洋医学の先生方が、学会で貴重なお話をしてくださるのです。ありがたいことです。
インド政府関係者の方のあいさつの時にこんな話がありました。
「インドでは何世紀も前から、ヨガのポーズや呼吸法は、多くの病気の抑制に役立つと信じられています。現代科学は証拠の裏付けを始めました。気管支の感受性を低め、肺の機能が高まることによる喘息症状の改善や、冠動脈硬化症にもいいですし、免疫システムの機能向上にもいいです。脳のサイズがアップすることも証明されています。」
そして
「健康にいいですし、ヨガは心を不動なる物に結び付けます。 Power of mind.」
都合が付けば参加しているこの学会、今年は仙台での開催でした。
今年は学会の前日に、埼玉の大宮で『インターナショナル・ヨーガ・セラピー・デイ』が開催されて、そこに参加している海外のヨガの先生方やお医者様が、そのまま仙台の学会に流れ込んでくるという、かなりラッキーな年になり、参加してよかったなあと思いました。
仙台駅から地下鉄で会場まで移動したのですが、世界各国のヨガの先生方、お医者様も、同じように地下鉄で移動していました(笑)
外国の先生方が、民族衣装を着ている人も含め、20人くらいで大移動、かなり目立っていたと思います(笑)
日本からはアシュタンガヨガの ケン・ハラクマ先生、クリパルヨガの 三浦敏郎先生(いつのまに名前の漢字が変わったの?)が来てくださっていました。
お二方とも、日本のヨガ業界の第一人者です。
中村尚人先生もいらっしゃるかと思ったのですが、参加されていなかったようです。
学会では、海外の先生方の講演と分科会があるので、通訳が入ります。
その通訳担当のみなさまが、本当にすごくて。
ヨガの専門用語だけでなく、医療の専門用語も事前にお勉強されて臨まれたのだと思います。
とてもわかりやすく、ありがたいなあと思いました。
今回の大会長は東北大学名誉教授の仁田新一先生。
心臓外科分野では高名なお医者様なのだそうです。
今は現場から離れて、統合医療学会の理事長などをされています。
2日目に講演をされていまして、ちょっと自慢が多いのが気になりましたが(笑)、ウィットに富んでいて、人たらしな先生でした。
他の先生の講演で座長を務められるときも、質疑応答の時間に会場から挙手がないと、率先してためになる質問をしてくださったり、勝手に休憩時間もつぶして、質問コーナーにしてしまったり(笑)
盛り上げ上手な先生ですし、お話がとてもわかりやすいのです。
そんな仁田先生は、宝石療法の研究を4年ほど前に始めたそうです。
天然の宝石を身に着けることで、身体にどういったよい変化をもたらすかという研究です。
私もインドの伝統医学、アーユルヴェーダの中に宝石療法があるのを知った時に、『それ、効くの?』と疑いの目を持ってしまったので(笑)、宝石の力を科学的に根拠づけしてくださる日が早く来たらいいなと思いました。
『人工の石(=天然石ではない)ではよい効果は得られない』ということを科学的に証明してしまったら、人工の石をあたかも天然石のように扱って、数珠とかブレスレットを作っている会社は、大打撃を受けることになるのでしょうが(^_^;)
講演の最後の方で、オウム真理教のことにもさらっと触れていました。
ちょうどこの日の朝に死刑執行が行われたからだと思います。
「(こういった団体を)排除するのではなく、(みなさんが)本物のヨガを見せたらいいのです。」
先生自身はヨガをしていないと思うのですが、『受け止め方を変える』というのはこういうことなのだろうなあと、この一言が、私の心にとても響いたのでした。
他にも、健康維持の役に立つようなことを、たくさん、学会でお勉強してきました。
少しずつ書いていきたいと思います。
仙台の七夕飾りは、他の地域にはない特徴があります。