京都の12月といえば、歌舞伎の顔見世興行。
毎年、まねきあげがニュースになります。
そして、京都の歌舞伎といえば、南座。
しかし、南座は耐震補強工事をしていてずっと閉館中。
平安神宮の近くにある、ロームシアター京都というところまで行ってきました。
朝、『金閣寺が雪化粧』とニュースで言っている日で、
ホールに向かう道すがら、みぞれが降ってきました。
とても寒い(^_^;)
遠くの山にはうっすら雪が積もっています。
今年の京都の顔見世歌舞伎は中村芝翫さん(元 橋之助さん)親子4人の
襲名披露も兼ねています。
なので、芝翫さん親子の活躍する演目がメインで、
添え物みたいな感じです(^_^;)
演目が発表されたときに、七之助さんの演じる役を見てびっくりしました。
女形で出てくることは一度もない・・・
全て男性の役なのです。
女形がないのなら観に行くのやめようかなあと思ったくらいです。
でも実際に観に行ってみると、これは観てよかった!!!
いつもはしっとりとした女の人(お姫様とか花魁)を演じることが多いのですが、
男性の役の七之助さんも素敵!
ホールに響く声も、とても力強く、男らしく(男性だから当たり前なのですが)。
口上(劇中に織り込まれる、誰かが襲名するときに必ずする、おめでとうの挨拶)の声も、
これまで聞いたことがない素敵な声でした。
人情話の演目ではコミカルな演技もしていて、おもしろい七之助さんを観たのは初めてで、本当に観に来てよかったなあと思いました。
芝翫さんの襲名は、昨年の秋からずっと行われているので、
歌舞伎座でも口上を聞いていますが、
芝翫さんの息子さん達が、すっかり挨拶慣れしていて、
最初に聞いた初々しい感じはなく、立派になったなあと思いました。
特に長男さんは、お稽古をしっかり積まれたのか、歌舞伎2年生の私が見ても、
踊りが上手になったなあと。
やっぱり努力しつづけることが大事なのだろうなあと思いました。
京都という土地柄もあって、着物姿の人もたくさんいらっしゃいました。
着物のことはまったくわかりませんが、季節を取り入れた帯など、素敵だなあと思いました。
それと、芸舞妓さん!
真っ白に顔を塗った綺麗な女性もちらほら。
私の隣に座った方も、綺麗に日本髪を結っていて、花街の女性のようでした。
勘九郎さん(若手では踊りの名手と言われています)の踊りの演目が終わったあと、
仲間の人たちと勘九郎さんの踊りについて、こまやかに感想を述べ合っていました。
こうやって、お勉強のために観に来ている人もいらっしゃるのだなあと。
私が観に行った日にちょうどNHKの収録があったようで、
カメラがたくさん入っていました。
12/24の21時から放送されるようなので、興味を持っていただけた方はぜひ(^_^)
(七之助さんは登場しないかもしれませんが(^_^;))