今朝の奈良の最低気温は8.3℃。
冷え込みを感じる朝です。
次の水曜日あたりはもっと冷え込みが強くなり、5℃まで下がるそうです。
気温に冬らしさを感じるようになりました。
本題です。
11/10の夜に [世界一受けたい授業] という番組で、マインドフルネスを活用したダイエット方法が紹介されていました。
脳でダイエットができる
ナレーション:
最新研究で運動せずに痩せられる方法が分かったのです。
それがマインドフル・ダイエット。
マインドフルダイエットとは脳科学の観点からダイエットにアプローチ、2年前に番組でも取り上げヒットした「脳の休息法」マインドフルネスを応用したダイエット方法なのです。
おさらい:マインドフルネスのポイント
マインドフルネスのポイントは
身体の感覚や呼吸を感じ、今この時だけを意識すること。
2年前のこの番組で女性タレントさんがマインドフルネスを実践されたそうです。
そのときの復習はこちら。(2年前は見逃していました(^_^;))
女性タレントさんは、紹介されているマインドフルネスを、1日10分×2回、2週間続けたところ、集中力アップ。
その証拠に、
1時間ぶっ通しで計算問題を問いたところ、計算問題の正解数が
なにも訓練していない2週間前:324問
↓
マインドフルネス2週間実践後:545問
221問増と大幅に成績がよくなりました。
ダイエットにも応用できます
ナレーション:
マインドフルネスを応用することで、太らない脳へ自然に変わっていくのです。
ダイエットといえば食事制限や運動が一般的ですが、マインドフル・ダイエットは食べ方を考えることで痩せられるといいます。
その方法を教えて下さるのが 精神科医の久賀谷亮(くがや あきら)先生。
オランダの大学生に行った研究によると
・空腹状態の男女110人を2グループに分ける
・グループA マインドフル・ダイエットをレクチャー
・グループB 何も指示しない
・その後、被験者110人全員にチョコレートクッキーが盛られたお皿を一人ずつ渡します。
その後の行動を観察すると、
グループA:あまり食べない
グループB:食べ続けて、グループAよりも60倍もカロリーを摂取する
という結果となりました。
この違いはどうして生まれたのかというと、
グループBは 心と脳が満たされていなかったため、いくら食べても「まだ空腹だ」と脳が勘違いしていたのです。
(レクチャーを受けたグループAは、食べたい気持ちが本物の空腹からきているわけではないと理解できている)
そんな脳の勘違いを起こさなくするのがマインドフル・ダイエットなのです。
ここでようやく久賀谷先生がスタジオに登場します。
「2年前にこの番組に来たときよりも、8㎏痩せました」というだけあって、先生は本当にスリムです。説得力あります。
「食べ過ぎで太る原因は、脳に操られているからなんです。ストレスが溜まってついつい食べてしまうということありませんか? これはおなかが空いているのではなく、心が満たされていないという状態。食べると気持ちよくなるからストレスを忘れられる、と悪い習慣がついてしまっているのです。」
そして、
「生きるためには食事は欠かせません。そのため食事をすることを忘れないように、食べると脳の快楽中枢を刺激して、気持ちよくなるようにできているんです」
ともおっしゃっていました。なるほど…。
先生の指導のもと、マインドフルダイエットに挑戦しました。
最初に実践してみての感想として
「スタイリストさんから痩せましたねと言われたり、ドカ食い早食いが直りました」「全然しんどくなかった」とも言っています。
すごい高校球児だった金村さんも、すっかりおじさん体型になり、手首の痛風(!)にも悩まされていて、甲子園での始球式でワンバウンド投球をしでかすという失態を(^_^;) ちょっとはずかしい(笑)
当時は痛風のせいで、生まれたてのあかちゃんくらいの握力しかなかったと言います。 ←これは盛ってると思います(笑)
現在の身体のサイズは 185cm/107.2㎏。
現役時代から17㎏増えたんだそうです(^_^;)
増えてしまった理由として、暴飲暴食を挙げていて、一日に何食も食べたりすることもあるとのこと。
こんな金村さんが、脳科学でダイエットできるのでしょうか。
ここでもう一人の先生、山下あきこ先生が登場。
医学博士で、マインドフルネスの活用法を久賀谷先生と一緒に研究した先生です。
ほっそりとした女性です。こちらも説得力ある身体つきです。
金村さんにマインドフル・ダイエットの指導をします。
マインドフル・ダイエットを始める上で、まず最初はボディスキャン。
足や腕、おなかなど1つ一つに意識を向けるトレーニングです。
なぜ食べたいのか、どれくらい食べたいのか、センサーを鍛えます。
みなさんも一緒にやってみましょう(^_^)/
ボディスキャンのやりかた
1.基本姿勢は背中を背もたれから離し、浅く座ります。手のひらを上にして太ももの上に置きます。
2.準備ができたらまず左足に意識を向けてみましょう。左足の裏から床を感じてみます。次に、左足の全体にも意識を向けてみます。左足全体だけを意識することで、今、左足がどういう状態であるか把握します。
3.同様に、右足に意識を向け、どういう状態であるか把握します。
4.次におなか。意識を向ける場所としてもっとも重要なところです。おなかに注意を向けてみましょう。
おなかが空いているとか、ぐるぐるいっているなど内臓の感覚に意識を向けてみます。
5.最後は呼吸に意識を向けて、心を落ち着かせて終了。
目を閉じてじっと集中している様子の金村さん。
終わった途端に「眠たいっ!」と言いました(笑)
ナレーションですかさず「眠くなることはいいことです!」と言っていました(笑)
ボディスキャンを行うことで、どれだけおなかが空いているかなど、身体の変化に気付けるようになります。
ボディスキャンは1回5分(左足を意識→右足を意識→おなかを意識)。
朝晩に行うのが理想ですが、仕事の合間などでも効果的です。
久賀谷先生:「アメリカの情報誌 [TIME] にもボディスキャンが食事量の調整に効果があるという研究結果が報告されています」
司会者が金村さんに「ボディスキャンをやってみていかがでしたか?」と問いました。
「新幹線乗るとアイスコーヒーだけ頼んだらいいのに、必ず小さいサンドイッチも常に頼んでしまっていました。そういうのがなくなりました。」
すばらしい(^_^)/
一拍間を置くこと=食前セレモニー
久賀谷先生:「つい無意識にお菓子などを口にすることはありませんか?脳は間(ま)に弱いので、食べたいと思ったときに一拍待つだけで無駄食いがなくなり太らなくなるんです」
「食べる前に間(ま)を作るのが大事だと言いましたが、具体的な方法をお教えします。食前セレモニーです。ストレス食いのような惰性で食べる癖が直せます。」
ここで、スタジオのみなさんの前においしそうなしょうが焼き定食が置かれます。
すぐさま食べようとする出演者も(お約束(笑))
食前セレモニーのやりかた
1.食べ物をよーく観察します。このお肉がどこで育てられたのか、どう味付けされたのかなど想像してみてください。
2.続いて、今現在どのくらい食べたいのかを10段階で表してください(本当におなかが空いているのか考えてみる)
3.食べ物をじっと見たり、香りを嗅いだときの全身の変化を確かめてみてください。
4.最後に「なぜ食べたいのか」に思いを巡らせてください。
5.では食べることに意識を向けて、食べてください。
金村さん:「教えられたことをやってみると、早食いだった僕も食べるのがものすごくスローになりました」
スタジオのみなさんも、この過程ののちに食べてみると
「一口一口を素材と言うか、ものすごく考えながら食べています」
「さっきまで10に近かった食欲が減りました」
「よりおいしく感じるけど、それほど食べたいと思わない」
という感想を述べていました。即効性がありそうです。
司会の人が「お店でもやったほうがいいんでしょうか」と聞きます。
先生は「もちろんです。今は説明しながらなので時間がかかりますけど、1人で考えるだけなら30秒で済みます」
金村さんの12日間チャレンジを追いました
1日目 朝
ペットのわんちゃんが不思議そうに眺める中、椅子に座ってボディスキャン。その後の朝食に出されたブロッコリーを見つめながら「ブロッコリー、ブロッコリーの生産者とか」と言いながら食べています(笑) しっかり食前セレモニーをしています。
2日目
電車での移動中にもボディスキャン。空き時間を無駄にしていません。
夕方 ホテルの部屋「朝から何も食べてなかったので、おなかが空いています」と言いながら、画面にはコンビニ弁当の豚しゃぶサラダとネバネバオクラそばが映し出されています。スタジオからは「ヘルシー」の声。どれだけおなかが空いているか考えながら食事量を決めていました。
3日目の昼食
「今までだったらガーッと食べていたんだけど、料理の香りを嗅いで…」と必ず食べる前に一拍置いていました。
その後も
「このバナナはどこで採れたんだろうと」「このえびはどこで採れたのかとか思いながら」続けています。
開始から一週間
ホテルでの朝食「完食です。最近食べるのがものすごく時間がかかって…」
※先生からコメント「食べるのに時間がかかるのは、食べることに意識を向けているから。いい傾向です。」
10日目
仕事の合間に、お弁当を目の前にしながら食前セレモニー
「今、本当に弁当を食べたいのかどうか。ワンクッション置いたら、食べたくありません。」
ナレーション:「これは進歩です!普段なら惰性で食べているのですが、この日はやめています。」
その日の夕方
「今日、二度目の食事。さっきの弁当を持って帰ってきました。におい嗅いで…」
ナレーション:「マインドフル・ダイエットのおかげで無理なく食事量が減り、暴飲暴食もなくなっていました。」
12日間に渡ってマインドフル・ダイエットを続けた金村さん。どれだけ変化があったのでしょうか。
「今までだったら、飲んだ帰りは必ずラーメンを食べないと気が済まなかったけど、食べなくなりました」
「無理は一切しておりません!」と断言した金村さん。
スタジオで計測です
体重 107.2㎏ → 102.0㎏ (-5.2㎏)
ウエスト 112.8cm → 105cm (-7.8cm)
中性脂肪 588mg/dl→ 364mg/dl (危険レベルから脱出)
たった12日間でこれだけの結果を残したことに、スタジオからも
「これ食べちゃいけないとかやってないですか?」
と疑問の声が。
金村さんは「焼肉屋も行きましたし、広島ではお好み焼きも。トレーニングも一切しておりません!」とおっしゃってました。
奥さんも身体が大きいそうで、マインドフル・ダイエットを始めたとか。
まだ結果は出ていないようですが「やり続ける」とおっしゃっているそうです。
ボディスキャンと食前セレモニーについてはこちらにも書いてあります。
番組のまとめはここまでです。
*****************
マインドフルネスのプラクティスの中にも「食べる瞑想」があります。
私が教わって、いまも続けているやりかたは、こちらに書きました。
『瞑想の副作用』について - 今日もよい日
私が教わったやりかたでも、たくさんの量を食べたくなくなりますが、久賀谷先生の方法はさらにダイエットに特化していて、すごいなあと思います。
続けることでダイエットだけでなく、他にもいろいろな恩恵があると思いますので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただし、それほど太っていない方はチャレンジしないように(^_^;)
最近は、ちょっとぽっちゃりくらいが、健康で長生きできるという報告もされています。
そして、番組冒頭で「運動せずに痩せられる方法がわかったのです!」と言っていましたが、私は、運動もしてほしいなあと思ったりも(^_^;)
12日間で マイナス5㎏というのもなんだか心配です。
無理なダイエットをすると、筋肉が落ちてしまったり(のちのリバウンドの原因)、骨もやせていくことがあります。
(若い女性が無理なダイエットをした結果、まだ20代なのに骨粗しょう症になっている人が増えているそうです。)
運動をしないことでの、心肺機能の低下も気になります。
マインドフル・ダイエットで食べる量を減らすのもいいですが、それだけでなく運動も併用することが、心と身体の健康を維持していくためには重要です。
がっつりやるのではなく、私みたいに、食べ過ぎた後のリセット法として取り組むくらいでちょうどいいのだと思います(^_^)
たまにマインドフル・ダイエット、ヨガはまめに続けて頂けたらと思います(^_^)
****************
来年の4月の学会(ほぼ毎年参加しています)には、今回の番組に出演されていた久賀谷先生も講演されます(^_^)
他にも有名な先生が(^_^)
自律神経の小林弘幸先生、マインドフルネスの熊野先生も貴重なお話をしてくださいます。
そして写真のいちばん下、岡先生。
先日のNHKの東洋医学の番組でもヨガが取り上げられていましたが、この先生がヨガのよさを科学的に証明して下さった方なのです。
学会への参加申し込みは始まっていないのですが、行く気まんまんです(笑)